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小規模多機能ケアマネの仕事はブラックだからやめとけ!給料良いが大変すぎる現実【経験談】
小規模多機能のケアマネって、給料が良いらしいね!転職先にどうかな?
ふくまる
正直、ナシ!
経験者としては「やめとけ」って言いたい
ケアマネジャーは、職場の種類によって、大きく二つに分けられますよね。
それは、「居宅ケアマネ」と「施設ケアマネ」。
ところが、どちらにも関わる唯一の職場があるのです。
それは、小規模多機能型居宅介護(通称:小多機)。
小規模多機能は、「通い(デイサービス)」「訪問(訪問ヘルパー)」「泊り(ショートステイ)」の複合支援。
在宅サービスの位置づけですが、入所施設の側面もあります。
大きな声では言えませんが、宿泊で長期滞在する利用者さんも存在しますしね・・・。
(経営者の方針によります!)
そんな小規模多機能ですが、実はケアマネの給料はちょっと高め。
ケアマネ求人では、高収入案件の常連です。
ですが、その仕事はいろいろ大変なようで・・・。
今回は、小規模多機能型居宅介護のケアマネ「ふくまる」さんに現状を語って頂きました。
キレイごとだけではない、生の情報です。
小規模多機能ケアマネへの転職はやめとけ!それが現任ケアマネの実感
「小規模多機能型居宅介護」の現役ケアマネジャー、ふくまるです。
最近、自分はこのままやっていけるのだろうかと悩んでいます。
はっきり言って、小規模多機能のケアマネを辞めたいとさえ思っています。
ケアマネの転職先としては、正直「ナシ」です。
しかし一方で私は小多機を5年経験し、今も現任です。
「辞めたい」と思いつつ、5年続けている現状を自身でまとめました。
書きながら、色々な感情が込み上げてきました。
転職や就職を考えているケアマネさんへ、「小規模多機能って職場としてアリ?ナシ?」どっちなのか。
今まさに働いている自分としては、「やめとけ!」と言いたいリアルをお伝えします。
小規模多機能の現任ケアマネが「辞めたい」「ブラック」と感じる理由
小規模多機能に紹介される利用者は困難ケースが多い
なにが大変って、小規模多機能に紹介される利用者は困難ケースがとても多いです。
「小規模」ということで担当する利用者は、ケアマネにひとりで最大29名。
人数は少ないですが困難なケースが多い分、中身は濃いです。
ふくまる
どうやって支援計画していこうか・・・と頭を抱える日々です
小規模多機能に困難ケースが多い理由は、「紹介経路」と「サービス機能」にあります。
「小多機」の知名度は低く、まだまだ世間に浸透していません。
それもあってか、利用者からの直接の利用問い合わせは・・・、ほとんどないです。
「紹介」の主な経路は、地域包括支援センターや在宅介護支援センター、病院のソーシャルワーカーですね。
- 介護度が軽いけれど、毎日ヘルパーを利用しないと暮らせないケース
- 夜間や早朝に細かい対応が必要なケース
そんな要因から、在宅ケアマネジャーに断られたケースが「小多機」にまわってくることが多い!
つまり在宅のケアマネジャーが「難しいな」とさじを投げた「困難ケース」が紹介されることが度々あるわけです。
ふくまる
実際、小規模多機能は便利だと思います
小多機は、「通い(デイサービス)」「訪問(訪問ヘルパー)」「泊り(ショートステイ)」を組み合わせて在宅生活を支えるサービス。
月額制で、たくさん使っても基本料は変わりません。
言うなれば、流行りのサブスクですよね。
たくさん支援できる小多機なら「できるでしょ?」と紹介されるわけです。
本人や家族の意向には反しますが
ふくまる
在宅は難しいのでは・・・施設入所したほうが・・・
と、心の中で思う利用者も担当しています。
そんな困難ケースをたくさん抱えて、ケアマネジメントするのは一苦労です。
【月額制で使い放題】だからサービス調整がとても大変
小規模多機能は月額制なので、どれだけ使っても基本料金は同じ。
たくさん使わないと損なので、利用の希望が多くて調整が難しいです。
どうせ同じ料金なら毎日デイサービス(通い)に行きたい
服薬できないから、毎日訪問ヘルパーで声掛けして見守ってほしい
契約時から、そんな要望をたくさん聞きます。
これ、きっと小規模多機能あるあるです。
ちなみに私の事業所は、月に500回以上の訪問ヘルパーを行っています。
多職種でアセスメントして、必要だと思う訪問のみに精査して500回です。
通い(デイサービス)は1日の定員があり、契約している全利用者が毎日利用したら定員を超過してしまいます。
どんなにニーズがあっても必要度の低い方は、利用を控えてもらうよう調整が必要なのです。
ふくまる
その調整が本当にキツイです
日頃から本人や家族とコミュニケーションをとって説明しておかないと、「使わせてもらえない」とトラブルのもとになります。
胃がキリキリと痛むことが多く、ストレスを日々抱えています。
このあたりが、小多機ケアマネの仕事でブラックな部分。
時々、調整が上手くいっているか不安で、夜に目が覚めることもあります。
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介護職と兼務なのでケアマネ業務の時間がない!
小規模多機能のケアマネは、介護職員を兼務している場合が多いです。
私のケースも半分介護職員としてカウントされているので、現場の手伝いにもガンガン入ります。
そしてケアマネ業務の時間が全く無く、残業は必須です。
これは、とある日勤帯の実際の業務です。
しつこいようですが、私は「ケアマネ」です。
【小規模多機能ケアマネのある一日】
- 8:00~9:30 デイバスで送迎(デイサービス利用者)
- 9:30~11:30 訪問ヘルパー
- 11:30~12:00 トイレ介助のヘルプ
- 12:00~13:00 休憩(10分で終わらせて午後の準備)
- 13:00~14:00 家族や関係者に電話、モニタリング準備
- 14:00~15:30 モニタリング
- 15:30~16:00 トイレ介助やバスへの誘導(デイサービス利用者)
- 16:00~ モニタリングの支援経過入力、介護職員への情報伝達、家族への連絡、利用の調整、会議の準備・・・
訪問ヘルパーをこなし、デイサービスの利用者を送り出すのが夕方16時過ぎ(送迎担当は、ケアマネの私)。
正直、それからが本番ってくらいに、ケアマネ残務処理に追われて残業しています。
1日仕事して、仕事が減らずに増えて帰る。
聞いただけで、うんざりしませんか。
でも、うんざりしていても仕事は進まないので、とにかくやるしかありません。
そんな風に自分を押し殺してやってきました。
主任ケアマネが取れないし、小多機ではキャリアを積みにくい
小規模多機能のケアマネは横のつながりが増えにくく、キャリアが積みづらいです。
また5年経験しても主任ケアマネにもなれません。
ふくまる
知識が偏るし、主任ケアマネが取れなくて、転職しようにも不利
ちなみに小多機の利用者は、他事業所の「デイサービス」「ヘルパーステーション」「ショートステイ」の併用ができません。
自前のサービスがあるからです。
(福祉用具や訪問看護・リハビリは併用が可能です)
在宅ケアマネに比べて他施設を利用しないので、なかなか知識が増えません。
(入所施設は在宅生活が難しくなった時に紹介するので、ある程度は知識が蓄積します)
いざ在宅のケアマネになろうとしたら、自分の知識の薄さに愕然とすると思います。
また「主任ケアマネ」になるための経験年数に小多機の経験は含まれないです。
ケアマネ経験は5年以上の私ですが、ずっと小多機ではたらいているので、主任ケアマネにはなれません。
主任ケアマネが絶対ではないけれど、キャリアアップが制限されるのは辛いです。
【チェック!】主任ケアマネになると給料や役割が変わる?ケアマネと何が違うの?
【チェック!】主任ケアマネジャーを辞めたい?現場のリアルな本音とは?
一人ケアマネで相談しづらいし、孤独・・・
小規模多機能型居宅介護は、元々スケールの小さい事業所形態なので、ケアマネは大体ひとり。
困難ケースが多く紹介されるのに、一人ケアマネなので相談しづらい環境にあります。
管理者は配置されていても、他職種でケアマネジメントの知識がない場合もあります。
そもそもケアマネが管理者を兼務していることも多く、それはそれで孤独と不安を抱えた毎日です。
私の場合も、契約・プラン作成・調整・現場との情報共有・給付管理まで、全て一人でやっています。
管理者はいるものの、専門知識がないため手伝ってもらえません。
支援の方向性で家族と対立したり、請求の返戻などトラブル時には、いつも一人で考え込みます。
在宅のケアマネが雑談しながら疑問を解決できるのは、とてもうらやましく思います。
それが小規模多機能ケアマネの仕事がブラックな理由。
あなたは、孤独や不安に耐える自信はありますか?
ふくまる
私はそろそろ限界です
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なぜ小規模多機能のケアマネを辞めないの?給料が良くてメリットもなくは…ない
ふくまる
小規模多機能のケアマネに転職するのは、正直やめとけ
その一方で私は、もう5年も「小規模多機能」のケアマネを続けています。
それはやっぱり、「続けている」理由があるからです。
【チェック!】ケアマネを辞めたい!居宅や施設、職場別の「ケアマネを辞めたい理由」と退職する方法
ケアマネでも夜勤があるので、給料は(比較的)高い
小規模多機能で働くと、ケアマネをしながら夜勤ができるので、夜勤手当がおいしいです。
しかも少人数の泊りなので、夜勤中は雑務ができます。
【チェック!】ケアマネが夜勤する施設の種類はどこ?夜勤中の仕事内容や給料事情を教えるよ!
たとえば、特養の介護職員から居宅ケアマネに内部異動した同僚は、
ケアマネ
給料が一気に減った・・・、ヤバい
と、夜勤手当が無くなったことを嘆いていました。
私も元々は特養の介護職員ですが、移動先は小規模多機能のケアマネ。
夜勤があるのは変わらず、夜勤手当も貰えたので、給料面の不満はありませんでした。
あくまで一事業所の例ではありますが、夜勤1回で6000円の手当がもらえます。
1か月に3回程度の夜勤に入ることが多いので、18000円。
手当の有無はやはり大きいです。
ちなみに夜勤は1人で行っています。
気が楽ですし、利用者が眠った後は、たまった雑務を一気に片づけることもできます。
むしろ夜勤があるから、雑務をこなせるようなものです。
私はケアマネなのに夜勤ができるという形態は気に入っています。
チームワークで利用者に関われる
ケアマネ業務については孤独を感じていますが、実際のケアは多職種で行うので安心です。
体調が悪い利用者は、小規模多機能に勤務する看護師に病院受診に付き添ってもらうなどしています。
在宅のケアマネの場合は、家族が動けない場合には自身が走ることもありますよね。
でも小規模多機能は、チームで対応できるので助かっています。
居宅のケアマネは、家族の中に入りすぎてしまうことも聞きます。
そうなると、ケアマネ個人の負担や責任が大きくなってしまいがち。
でも何人かの職員で役割分担できる小規模多機能は、家族からの期待を分散できるのです。
【チェック!】居宅ケアマネは「やってはいけない」ことが実は多い!業務範囲外でも断れない現実(本音)
訪問・通い・泊まり・・・、自前のサービスで完結するので楽
小規模多機能ケアマネは、「キャリアが積みにくい」とお伝えしました。
それは自前で「訪問・通い・泊まり」が揃ってるからですが、裏を返せば、調整は楽な側面もあります。
急な「ショートステイを使いたい」という要望も、自前のサービスをやり繰りするだけです。
ショートステイ施設の空きを必死に探す必要もないです。
ふくまる
そもそも、そういった機能を期待されていますからね
家族からも、いざというときに利用できるのは安心感が違うと言われます。
感謝されるのは、まあ、うれしいものです。
小規模多機能のケアマネに「向いてる人」は、どんなタイプ?
私は辞めたいと思っていますが、一方で「小規模多機能のケアマネが楽しくて仕方がない」という人もいます。
それは、いったいどんなタイプか。
現任の小多機ケアマネが考える、「向いている」人物像はこんなケアマネです。
現場の支援とケアマネ業務、シビアに分けられる人
小規模多機能ケアマネには、メリハリをつけて業務をうまく管理できる方が向いています。
介護と兼務なので、現場に気を使って、ずっと現場を手伝っていると、ケアマネ業務の時間が確保できません。
ほどほどに手伝ったら、割り切って事務所で黙々と作業することも大切になんです。
ベテランの介護職員さんに「現場を手伝ってもらえない」とか、「担当者会議が長い」など難癖をつけられることもよくあります。
ふくまる
じゃあ、あなたがケアマネ業務をやってくれるんですか?と言いたい
毅然とした自分のものさしで、自分の仕事ができる。
空気が読めないくらいのタイプが小規模多機能ケアマネに向いています。
ケアマネも、介護現場の仕事も、どっちも好きな人
高齢者の介護が好きで、この業界に入った人。
そしてケアマネになってからも、介護支援に入りたい人にとっては、小規模多機能は楽しいです。
入所施設ではないので、利用者の暮らす家に訪問することもよくあります。
初めに介護士を希望して入職した人は、やっぱり直接触れ合う機会がないと、「つまらない」と感じてしまうはずです。
ふくまる
小規模多機能のケアマネは、はっきり言って介護現場のど真ん中にいます
私も特養の介護士から小多機のケアマネになったのですが、仕事の物足りなさは感じませんでした。
もともとは高齢者とのふれあいが好きで選んだ仕事。
その気持ちを忘れずにいられるのは良かったと思っています。
自分からガンガン情報収集できる人
小規模多機能のケアマネは、大体ひとりケアマネで、しかも自前サービスの調整がメインです。
同僚ケアマネや他サービス事業所と関わらないので、情報は自分で取りにいくしかないです。
法改正や新しい加算、ローカルな地域サービスは、知らないと大変なことになります。
地域の同業他社と自分から仲良くなり、情報共有することが自然にできる人でないとついていけないですね。
自分から調べて、自分から聞く。
受け身の姿勢では難しいので、「私は小規模多機能の顔だ」と思って行動するくらいの人が望ましいと思います。
小規模多機能のケアマネへの転職・就職はやめとけ!給料が良くてもしんどい…
私は就職・転職に「小規模多機能型居宅介護」のケアマネはおすすめしません。
残念ながら「ナシ」です。
ふくまる
今、実際に「辞めたい」と思っています
月の初めに請求をして、必死にケアマネジメントに取り組み、満床になるように営業して、現場も手伝って・・・。
何でも屋の末路は、達成感ではなく、虚無感に襲われるばかりです。
それでもメリットを感じて、小規模多機能ケアマネに転職を考えるなら・・・。
- ケアマネ業務の時間を確保してもらえるのか
- 自分に業務が一極集中するような環境ではないか
- 管理者はケアマネに理解があるか
これをよく確認していただきたいです。
ケアマネジャー自身がどう職場環境をマネジメントできるか、結局はこれに尽きます。
利用者だけでなく職場全体を管理できる人は、むしろ面白いかもしれません。
私は挫折しそうになりながらも頑張っています。
あなたが理想の職場に巡り合えることを願っています。
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