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ひまわり(居宅ケアマネ)
管理人
病院の相談員を経てケアマネとして働くひまわりと申します。
社会福祉士・精神保健福祉士です。
老健→透析病院→三次救急の総合病院→訪問診療→総合病院→病院付属の居宅と転職してきました。
このサイトは、私を含めケアマネ・社会福祉士が記事を執筆しています。
当事者だからわかる体験談や本音がいっぱい。
ぜひ、ごゆっくりお楽しみください。
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ケアマネは心が折れる仕事?私が休職するまでの体験をお話しします

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こんにちは。元保健師ケアマネのyumikoです。

ケアマネジャーの資格を取ることは簡単ではありません。

まず、看護師や介護福祉士など医療や福祉の国家資格が必要です。

その上で5年間の実務経験を経てから、試験と実務研修をクリアしなくてはいけません。

長い道のりを経て取れた資格を生かし、新たな仕事を頑張ろうと思う人は多いでしょう。

その反面、ケアマネの仕事を続けていく中で、心が折れてしまいうつ病になる人が多いのも事実です。

実は私もその1人です。

今回は私の体験談と、うつ病の主な症状をお話します。

目次

私のうつ病体験談、心が折れたらどうなるか

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心が折れた・・・自分で気づいた自分の異変

私がうつ病と診断されたのは、地域包括支援センターにいたときです。

その当時は、保健師ではなく居宅ケアマネとして働いていました。

診断される2か月前から、自分でも何だかおかしいなと思っていました。

具体的な異変は、以下のとおりです。

  • 落ち込みが激しい
  • 仕事に身が入らず、ミスが増えた
  • 家族にイライラすることが多くなった
  • 死にたくなった

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落ち込みが激しい

私はもともと、ちょっとしたことで落ち込みやすい性格なのですが、そのときの落ち込み方は尋常ではなかったです。

同僚と話をしていてきつい言葉を言われたときや、上司に少し注意されただけで「もう私は終わりだ」とまで思うこともしょっちゅうでした。

居宅訪問から帰ってきて、利用者さん家族や事業所から電話があったというメモを見ただけで、

「何を失敗したのだろう、もういやだ、帰りたい」

と、頭を抱えた記憶もあります。

仕事に身が入らずミスが増えた

仕事をしていても、集中力が低下して、ミスが増えました。

そのことで、同僚からの風当たりが強くなったのです。

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そのため、1つ1つの仕事に対して、失敗していないかどうかが不安でたまらなくなり、小さなことでも上司に相談するようになりました。

上司からはとがめられませんでしたが、「なぜこんなことまで聞くのだろう?」という表情をされました。

かなり不審がられていたと思います。

そのやり取りを見た同僚からは、「なんでも上司に訊いている。責任転嫁している」という言動をされました。

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家族にイライラすることが増えた。

その頃の我が家は、私と夫と義母の3人暮らしでした。

私は、障害(今思えば高次脳機能障害)のある義母との折り合いが悪かったのです。

コミュニケーションがうまくとれない義母との暮らしは、正直ストレスでした。

病気になる少し前は、義母へのイライラが増え、大声で怒鳴りつけることが増えました。

死にたくなった

仕事でミスをしたとき、同僚や他事業所のケアマネさんに責められたときに、何度も職場の2階フロアーに行きました。

誰もいないバルコニーから下を見て、「ここから飛び降りたら死ねるかな?」と何度も思ったものです。

また、自殺の方法をネットで検索する回数が増えました。

心が折れて耐えられない・・・退職を願い出る

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私が仕事でミスを重ねて落ち込んでいたとき、同僚が仲のよい人に、私のミスを噂していたのを聞いてしまったのです。

その噂話を聞いた途端心が折れてしまい、上司に「仕事を辞めたい」と願い出ました。

上司は私の話をゆっくり聴いてくれました。

しかし、退職することは引き止められました。

折れた心は、一種の被害妄想へ

「みんなが私を職場から閉め出そうとしている」

そんな、被害妄想が出たこともありました。

利用者さん家族からのクレーム対応で、日曜に出勤したときのことです。

デイサービスで話を聴くことになっていましたが、準備のために一度職場に行ったのです。

職員玄関のカギを開けようとしても開きません。

何回やっても開かないのです。

職員駐車場に車が止まっているので、職員は誰かいるはずでした。

でも、ドアは開かないのです。

単なる鍵の不調だったのですが、私は完全に心が折れました。

「みんな私が来るのを知っていて、わざと鍵をかけて閉め出したのだ。

私はそうやって陥れられるくらいみんなに嫌われているのだ」

そう思いました。

私はとぼとぼと車に戻って、夫に電話をかけました。

そこで夫に、「もうやだ、死にたい」と訴えたのです。

それでいて「もう帰っておいで」と夫に言われても、「いや、仕事があるから」と答え、デイサービスに行き、クレーム対応をしたのでした。

心が折れて考えられない・・・夫に送ったメールは支離滅裂だった

そして、クレーム対応の打ち合わせを終えて帰る前に、夫にメールをしました。

内容は以下のとおりです。

私はダメ人間だ。

仕事もできないし、子どももできない。

家事もできないし、義母にも優しくできない。

職場の人から閉め出されるくらい嫌われている。

もう生きていたくない。

「帰っておいで」と言ってくれた夫を振り切って、職場に残ったのに・・・。

私の言動は、もう支離滅裂でした。

ここまでひどかったのに、仕事を休むという選択肢はありませんでした。

なぜかというと、仕事が溜まっていたからです。

同僚に全て引き継げるように整えるまでは、絶対に休めないと思っていました。

完全に「抑うつ状態」、これは病院受診レベルだ

記憶はあいまいですが、その後もいろいろなことが重なり、さすがにこれは病院受診レベルだと思いました。

そこで、近郊の心療内科をネットで検索しました。

できれば予約なしでいきたいと思い、いくつか候補を出しました。

そしてある日職場で辛いことがあり、衝動的に職場内で心療内科に電話をしました。

しかし、誰も出ません。

あとで知ったのですが、その日は休診日だったのです。

それを知らなかった私は、病院にも拒否されたと思い、完全に心が折れました。

そして夫に「もうだめだ。病院にまで拒否された」とメールを送りました。

そこで夫と話し合い、次の週の金曜日に病院に行くことにしました。

その前に出張があったので、それまでは休めないと思った記憶があります。

受診日を決めた後、夫は上司に連絡して、私が精神的にボロボロなことを話しました。

病院受診に付き添うための休みをもらう関係上、カミングアウトしたのだと思います。

夫は私に、「上司は、『明日にでも行った方がいい』と言っていた」と告げました。

でも私は、「仕事があるので来週にする」とゆずらなかった記憶があります。

心療内科の受診当日、職場でまた心が折れる出来事が・・・

そしてついに、心療内科を受診する日が来ました。

でも部署内の打ち合わせがあったので、私は午前中だけ出勤しました。

その打ち合わせの場で、私は今までで一番のつるし上げを受けてしまったのです。

帰宅時に、「もうだめだ、死ぬしかない」と思い、職場近くにあった歩道橋に行って、飛び降りようとしました。

でも結局は死ぬのが怖くて、そのまま泣きながら家に帰りました。

そして帰宅後、夫とともに心療内科を受診しました。

診察室に入ったとき、私は泣いて話せませんでした。

代わりに、夫が全部話してくれました。

先生はその場で、1か月の休職という診断書を出してくれました。

病院から帰宅後、私はそのまま自室に入って寝てしまいました。

同居の義母は事情がよく分かっていない様子で、私が部屋から出てこない理由について、何度も夫に訊ねていました。

義母の声を聞くのが嫌でたまらなかった私は、耳をふさいで、布団にくるまり続けたのです。

そんな中、夫が私の上司に「休職の診断書が出た」と電話で説明してくれました。

心療内科に受診した2日後、職場に挨拶

心療内科受診から2日後の月曜日、上司と同僚に報告とお詫びのあいさつのため、短時間出勤しました。

そのとき、同僚の視線は冷たいものでした。

うつ病で休職していた期間も、心は折れたまま

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「うつ病」と診断された休職期間中、最初はひたすら自室に閉じこもっていました。

しかし我が家は義母と同居だったので、ゆっくりと休めませんでした。

義母が家事をする音が聞こえるたびに、

「主婦である私が家にいるのに、家事すらできない。本当に私は役立たずだ」

そんな風に、自分で自分を責めました。

そして、休職予定の1ヶ月はあっという間に過ぎました。

もう復帰しなくてはいけないのかと思うと、恐怖しかありませんでした。

主治医に現状を報告したところ、休職がもう2ヶ月延長されました。

その間、夫が私の実家と話し合ってくれて、2週間ほど実家に戻りました。

実母は厳しい人なので、私が病気になったことをきっと呆れているだろうと思っていました。

しかし、実母は病気の私を受け入れてくれたのです。

そのおかげで、実家ではゆっくり休めました。

そして3か月の休職後、主治医と相談の上、私は職場にもどることになりました。

心が折れた時・・・うつ病ってどんな症状なの?

ここで改めて、うつ病の主な症状を紹介します。

うつ病の症状は、気持ちの落ち込みなど精神的なものだけと思われがちですが、実は身体に現れる症状もあります。

【心が折れた状態「うつ病」の主な精神症状】

  • 何もやる気が出ない
  • 悲しい気持ちになる
  • 不安、焦り、イライラ
  • 注意力や集中力の低下
  • 無価値観(自分は役に立たない人間だと感じる)
  • 希死念慮(死にたくなる、死や自殺について考える)
  • 感情が抑えられない

【うつ病で見られる主な身体症状】

  • 食欲が出ない
  • 眠れない、または起きられない
  • 体がだるい
  • 口がかわく
  • 頭痛
  • 動悸
  • めまい
  • 疲れやすい

「心が折れた」とき、職場でも異変が出てくる

うつ病が疑われる人の場合、職場でもいつもとは違う様子が目立ってきます。

私の実体験も含め、具体的には以下のとおりです。

【うつ病になると、職場でも異変が起きます】

  • ケアレスミスが多くなる
  • 同僚との会話を避ける
  • 遅刻や欠勤が増える
  • 離席が多くなる
  • イライラが強くなる

みなさんの職場でも、様子が変わってきた同僚ケアマネや新人さんはいませんか?

もしいれば、「心が折れた」状態で苦しんでいるかもしれません。

「うつ病」を経験して、今だから言えること

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私の「心が折れた」、うつ病の体験談は10年以上前の話です。

  • 仕事のミスが増えた
  • 気持ちの落ち込み
  • イライラが止まらない
  • 激しい落ち込み
  • 死にたいと思う気持ち

今振り返れば、全てうつ病の症状にあてはまります。

今の私が昔の私を見たら、「早く病院に行け」と言うでしょう。

でもそのときは、

休むためにはちゃんと引継ぎできる状態にしなくては!

そんな思いでいっぱいでした。

しかしその結果、ギリギリまで我慢して爆発し、突然「引継ぎなしで3か月職場に穴をあける」という迷惑をかけたのです。

正直に言うと、このときどうすれば一番よかったのかは、今でも分かりません。

分かるのは、職場での人間関係トラブルを1人で抱えて自滅した事実だけです。

もしも、うまくいってないと感じた時点ですぐに上司に相談したら、状況は変わっていたかもしれません。

でもその頃の私は、冷静な判断力を失っていました。

今ケアマネ業務を頑張っている人には、うつ病のような症状が出たら、すぐ休んでほしいと言いたいです。

ケアマネ業務で「心が折れた」「うつかも・・・?」と思ったら、すぐやるべき5つのこと

無理して頑張っても、何もいいことはありません。

自分の心が折れて、辛い思いをするだけです。

ただ、急に休むのも勇気がいります。

そのため、普段から職場の上司や同僚とまめにコミュニケーションをとってみましょう。

人間関係で悩んでいる場合でも、誰か1人は話せる人がいると思います。

その誰か1人に自分の状況を伝えることで、抱え込んで自滅する危険性は減らせます。

仕事そのもの、そして仕事や人間関係の辛さも、1人で抱え込まないことが大事です。

どうか1人で悩まないでください。

また、職場で誰にも相談できないと感じるなら、職場そのものを変えること「転職」も選択肢です。

ケアマネジャーの仕事が合わないのではなく、同僚や上司との巡り合わせが不幸な場合もあるからです。

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