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ケアマネが「できないこと」とは?業務範囲外でも断れない現実(本音)

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こんにちは。

元保健師ケアマネのyumikoです。

今回は、ケアマネが出来ないこと(やってはいけないこと)と、それに対応せざるを得ない現実を紹介します。

ケアマネの本来業務は、介護保険サービス利用のためのケアプラン作成や相談調整です。

でも実際は、それ以外の業務に追われている人も多いです。

私も以前はさまざまな業務に追われました。

大変だった記憶が残っているのは、ほとんどが本来業務外のことです。

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ケアマネには出来ないこと(やってはいけないこと)があり、それは業務の範囲外なのに断れない。

そんなケアマネ業務の辛い本音の話です。

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ケアマネの業務範囲を復習

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まずは、居宅ケアマネの本来業務をおさらいします。

【居宅ケアマネの業務とは】

  • ケアプラン作成
  • 利用者や家族からの相談受付
  • 介護サービス事業所との調整
  • 定期的な状況把握(モニタリング)
  • 要介護認定支援
  • 給付管理
  • その他

その他には、「施設入所に関する相談」、「配食サービスや除雪サービスなど介護保険外のサービスに関する相談」、「利用者さん入院時の医療機関との連絡調整」などがあります。

ケアマネがやってはいけないこと、でも対応したこと

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基本的にケアマネは、本来業務以外のことは行えません。

しかし、介護保険法上では「この業務を行ってはいけない」と明確に表記されているものはありません。

これが多くのケアマネを悩ませます。

実際にどのようなことを頼まれ、そして対応したのか?

さまざまなエピソードを紹介します。

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【ホントはケアマネが出来ないこと①】役所への手続き

よく聞くのは、役所への手続き代行です。

最近の例だと、新型コロナウイルス特別定額給付金の申請や、プレミアム商品券の申請があげられます。

ケアマネの車に利用者さんを乗せて、役所まで一緒に行き申請する、ケアマネが本人の代わりに役所に行くといったパターンです。

【ホントはケアマネが出来ないこと②】 病院関係のアレコレ

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病院受診への同行や、入退院時の付き添いを行ったケアマネも多いと聞きます。

早朝に利用者さんから電話がかかってきたケアマネもいます。

「具合が悪いから病院に連れていってくれ」と言われたとのこと。

そのケアマネが、「それはできません」と答えたところ、「じゃあどうしたらいいんだ、他の方法を教えろ」と激怒されたそうです。

また、利用者さんが入院したときに、病院から身元引受人や保証人になることを求められたケアマネがいると聞きました。

しかし、本来ケアマネにこのような義務はありません。

家族ではないので、手術の同意もできません。

それでも、これらのことを求められる現実があります。

そして実際に、保証人になったケアマネや、手術の同意書にサインをしたケアマネが存在したのです。

「入院している利用者さんの洗濯物を洗ってほしい」と病院から頼まれたケアマネもいました。

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【ホントはケアマネが出来ないこと③】 施設入所時の頼まれごと

独居で軽度認知症の利用者さんが施設入所するときに、不用品の処分を頼まれたケアマネもいました。

その利用者さんは他に身内がいなく、どうしてもケアマネにやってほしいとお願いされたそうです。

しかしそれは業務の範囲外

悩んだケアマネは、行政や地域包括支援センター、入所先の施設担当者など関係者に相談し、アドバイスを受けたそうです。

これは人づてで聞いた話なので、その後のことは定かではありません。

1人で抱え込まずに済んだのならよいのですが。

【ホントはケアマネが出来ないこと④】 金銭管理

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介護保険法上の禁止事項ではありませんが、金銭管理は絶対に行ってはいけないものです。

認知症の独居老人など金銭管理が困難な利用者さんの場合は、成年後見人制度日常生活自立支援事業といった制度を利用することが望ましいとされています。

しかし、制度を利用するまでに時間がかかる、後見人になってくれる人が近くにいないなどの理由で、金銭管理を行っているケアマネはゼロではないのです。

実際に、利用者さんから通帳を預かりATMで現金を引き出す記帳するという経験をしたケアマネもいます。

認知症の利用者さんの財布を預かっているケアマネもいたそうです。

これらはかなりのレアケースだと思いますが。

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私の体験談、ケアマネ「やってはいけないこと」を断れず・・・

私の記憶にある、「やってはいけないこと(ケアマネが出来ないこと)」で断れず対応したのは、以下の3つです。

家が水浸しになっている・・・と利用者さんからSOS

病院を退院した利用者さんから、「家の床が水浸しになっている」という連絡を受けました。

冬だったので水道管が凍結のために壊れたのが原因です。

急いで訪問し、一緒に床の拭き掃除をしました。

薬の説明をしてくれと頼まれる

利用者さんから、「ちょっと聞きたいことがある」と電話がかかってきたときのことです。

すぐに訪問したところ、「薬の中身を教えてくれ」という質問でした。

よく見ると、薬の袋の中に説明書が入っていました。

それを読み上げて説明したところ、納得されました。

家族の代わりに、荷物の整理をしたこと

老々介護世帯で、家族とは没交渉の利用者さんを担当したことがあります。

介護者であるご主人が入院することになるため、奥様がショートステイを利用することになりました。

利用前日、先輩ケアマネと一緒に訪問し、家族の代わりに荷物の準備を行いました。

同じような体験をされたケアマネの方もいると思います。

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「ケアマネが出来ないこと」を頼まれたら、断るべき?

ケアマネ業務の範囲外のことや、公序良俗に反することは、断るのが基本です。

と言っても、きっぱり断れるケアマネもいる反面、断れないケアマネもいます。

そこには複雑な事情があります。

【居宅ケアマネ】利用者が亡くなった時の対応まとめ!手続きや葬儀の参列は?

なぜケアマネは、やってはいけないこと(出来ないこと)を断れないのか?

介護保険制度が始まって20年以上が経ちます。

この20年で、ケアマネという職業が、多くの人に知られるようになりました。

それはいいことなのですが、思わぬ問題が起きていました。

利用者さんだけではなく、周りの人、時には医療関係者や役所の職員までも、「ケアマネ=家族代わり」という認識を持ち始めてきたのです。

もちろん、全員がそんな認識ではありません。

しかし、「認知症で独居、または老々介護で家族・親族とも没交渉」の方の場合、担当ケアマネが家族の代わりになるパターンが多いのです。

それが高じて、何でもケアマネに丸投げされる現状が出てきました。

どうしても他にやる人がいない場合、断れずに対応する場合もあるでしょう。

実際、私もそういうことがありました。

では、もしケアマネがやってはいけないことを対応し続けたら、どうなるでしょうか?

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ケアマネ離職の原因になる「やってはいけないこと」

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誰もやる人がいないから」と、ケアマネが本来業務外のことまで対応したら、どうなるのか。

当然業務量は増え、本来業務であるケアマネジメントに支障をきたします。

そうなると、所属する居宅介護支援事業所や、ときには役所の介護保険担当部署にまで、注意される可能性も出てくるのです。

ただでさえ本来業務以外のことまで行い、疲弊しているケアマネ。

その上で、職場や役所から注意されると精神的ストレスが増大します。

その結果、業務量の多さとストレスで燃え尽きてしまい、離職するケアマネも少なくないのです。

「ケアマネは便利屋じゃない!!」

SNSで見かけた1人のケアマネの心の叫びです。

そしてこれは、居宅ケアマネに共通する本音だと思います。

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ケアマネが「できないこと」とは?業務範囲外でも断れない現実(本音)…

ここまで、ケアマネがやってはいけないことと、対応せざるを得ない現実のジレンマを書いてきました。

最初に述べたとおり、ケアマネの本来業務は介護保険サービスのマネジメントです。

しかし本来業務以外のことがメインになってしまうと、それこそ「便利屋」「ご用聞き」となってしまい、ケアマネの専門性まで疑われてしまいます。

ときどき耳にする、「ケアマネ廃止論」はこのことも一因になっていると思います。

そのためにはどうするべきか?

今は明確な答えは出せません。

まずはケアマネ1人1人が、「これはケアマネの仕事ではない」と声に出していくことが大事なのではないかと思います。

1人では小さな声でも、集まれば大きな声になります。

それが現実を動かすかもしれません。

ケアマネが声を上げられる場所が少しでも増えたら嬉しいですね。

私自身も、そのために何か協力できることがあれば関わってみたいと思います。

居宅ケアマネが辛い!限界!と感じるなら、転職も選択肢です。

別の事業所に移る、看護師や介護など基礎資格の仕事に戻る・・・方法はいくつもあります。

転職のプロに一度相談してみるのもお勧めですよ。

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