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ひまわり(居宅ケアマネ)
管理人
病院の相談員を経てケアマネとして働くひまわりと申します。
社会福祉士・精神保健福祉士です。
老健→透析病院→三次救急の総合病院→訪問診療→総合病院→病院付属の居宅と転職してきました。
このサイトは、私を含めケアマネ・社会福祉士が記事を執筆しています。
当事者だからわかる体験談や本音がいっぱい。
ぜひ、ごゆっくりお楽しみください。
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【社会福祉士あるある】立場が弱くて板挟み?思ったほど感謝されない現実も

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社会福祉士って・・・、こんなに大変なの!?」

そう思ったことはありませんか?

社会福祉士の仕事内容は、本当に多岐にわたりますよね。

実際に現場からも、「忙しい」「精神的ストレスが辛い・・・」という意見が多く聞かれます。

病院のMSWとして働いていた私も、そうでした。

働き始める前には、そういえば目標としている社会福祉士像があったなあ。

でも理想と現実は、やっぱり違うものです。

今回は、そんな社会福祉士の仕事「あるある」をまとめてみました。

そうそう、だよね~」と、ちょっとした息抜きになると嬉しいです。

目次

【社会福祉士の仕事あるある①】何しているか、仕事が理解されにくい

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看護師
看護師

社会福祉士ってなんの仕事をしているの?

あなたも聞かれたことがありませんか?

病院のMSW(社会福祉士)として働いていると、数えきれないほどコレを質問されます。

しかし、上手く説明できた経験がありません・・・。

別分野の人からならまだしも、同じ職場の人や福祉職からも、不思議そうに聞かれますよね。

つまり、社会福祉士の仕事は見えにくいのが「あるある」なんです。

社会福祉士とは本来、相談内容を受け止めつつ、クライエントと周囲の環境へアプローチしていく仕事です。

クライエントを教育したり、治すというよりも、「その人らしさ」が生かせる状況作りが目的とも言えます。

(これが学校の先生や医療者との違い)

ちなみに元MSWの私の場合は、クライエントのほとんどが患者さんやそのご家族。

その相談内容は、経済的に苦しいこと、介護する家族の不協和、そもそも暮らす場所の環境が整っていないなど、本当に多岐にわたります。

なかには、ご本人たちが気がついていない問題点や生活リスクも・・・。

そのためMSWとしては、面談して状況を整理して、関係する担当者を調整して手続きを取って・・・とやることがたくさん!

でもその過程は説明しにくいし(話せば長くなる)、見えづらいものです。

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例えば、理学療法士(PT)の場合。

患者さんがリハビリを受けて、動けるようになる経過は一目瞭然です。

一方で、社会福祉士はクライエントと面談を重ねても、その変化は第三者にはわかりにくい。

場合によってはクライエント自身ですら、新しい環境に落ち着くまで、社会福祉士の支援を実感できないことも・・・。

社会福祉士の仕事は、客観的な評価が難しいわけです。

ですが相談支援の技術は、間違いなく社会福祉士の強みですよね!

面接技術を駆使し、クライエントのありのままを受容し、寄り添うこと。

認知度も低く、理解されにくいのは悲しい「社会福祉士あるある」ですが・・・。

そんなわかりにくさも含めて、相談支援の奥深さは魅力だと感じます。

(これも、「社会福祉士あるある」と信じたい)

【社会福祉士の仕事あるある②】クライエントと他職種の間で板挟みになる

元MSWの私は、クライエントと他機関・他職種と間でよく板挟みになりました。

クライエントはクレイマーじゃないし、支援関係者も理由があって「この対応」を選んでいます。

でもみんなが納得しないし、ちょっと不満に感じている状況・・・。

これは、いわゆる「倫理的ジレンマ」ですね。

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特に多かったのは、医師に「〇日までに退院させて」と言われること。

一方で、患者さんは「まだ退院したくない」と、相反する意向がある場合です。

患者さんが理由なく「入院を続けたい」と、言っているのであれば・・・。

MSWの私から、理解してもらえるよう力を尽くすことができます。

しかし、何らかの理由があることがほとんどですよね。

例えば脳梗塞の後遺症で麻痺が残り、自宅での生活が困難なケース。

介護サービスを整えたり、自宅退院を諦めて介護施設を探すためには、やっぱり時間が必要です。

でも病院側にだって、診療報酬のルールという事情が存在します。

それに「病院は病気の治療をするところで、介護する場所ではない」と、はっきりした言い分があるのです。

だけど介護の体制が整っていないと、患者さんの生活が・・・と、MSWは板挟みです。

これは特に、病院で働く社会福祉士の仕事「あるある」ですね。

また医師によっては、社会福祉士の言うことに耳を傾けてくれないことがあります。

そのときの精神的負担は、とても辛いものです。

覚悟して医師に説明に行き、案の定怒られ、それでも患者さんのために戦い、折衷案を獲得する。

折衷案にOKをもらえた時は、清々しさでいっぱいです。

こっそりガッツポーズしながら、院内を歩いたこともあります。

このあたりの「交渉」が、社会福祉士にとっては辛いところですね。

真面目に向き合いすぎると、最悪の場合、バーンアウトしてしまいかねません。

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【社会福祉士の仕事あるある③】クライエントとのコミュニケーションが大変

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社会福祉士の仕事は、まず面接があってこそ。

でもクライエントは、本当に色々な人がいますよね。

クライエントとのコミュニケーションに苦労するのも、社会福祉士「あるある」です。

ひとくくりに「クライエント」なんて呼んでいますが、その立場や事情はさまざま。

性別・年齢も違いますし、性格や物事に対する捉え方も百人百様です。

相談の場では、「社会福祉士とは何者なのか」を伝えることから始まります。

「信用しても大丈夫な人間だ」

こんな風に、クライエントが安心できないと話が進まないわけですが、それがなかなか難しい。

心を開くのに時間がかかったり、自分の悩みをうまく言葉にできず、敵対心をむき出しにした態度を取られることも・・・。

それが積み重なると、「自分って社会福祉士に向いていないな」と悩むことも、社会福祉士「あるある」です。

私も働き始めた頃は、毎日のように悩んでいました。

目の前の患者さんやご家族には悩みや相談があるのに、上手く汲み取ることができない。

その結果、ちぐはぐな会話になってしまう。

これは新人の社会福祉士なら、ほとんどの人が通る道だと思います。

またクライエントが心を開いてくれて、悩みを打ち明けてくれても、問題が解決できないケースもあります。

それは制度の問題や支援体制の限界、タイミングの悪さ・・・。

「困っているのに助けられない」

やりきれない思いだし、それをクライエントに伝えるのも、社会福祉士としては辛いです。

私も過去に、目の前で涙されたクライエントがいました。

「なんと言ったらいいのか」と、自分の無力さが情けなくて、落ち込んだことが何度もあります。

クライエントとのコミュニケーションは、社会福祉士が悩む「あるある」の一つですね。

【社会福祉士の仕事あるある④】少人数のため職場内での立場が弱い

社会福祉士といえば、職場でマイノリティになってしまうことも「あるある」でしょう。

そもそも社会福祉士は、他職種に比べて、登録者数が圧倒的に少ないのです。

それは、他職種と登録者数を比較すれば一目瞭然です。

【看護師・介護福祉士・社会福祉士の登録者数(2022年現在)】

資格登録者数
看護師約120万人
介護福祉士約180万人
社会福祉士約26万人
表作成:つむぎ(社会福祉士))(出典:厚生労働省「各種統計調査」

社会福祉士が働く職場には、高齢者施設・障がい者施設・病院・・・などがあります。

そして職場内には、医師・看護師・介護福祉士・リハビリ職などの他職種がいますよね。

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ただしほとんどの職場では、社会福祉士は数えるほどしかいません。

だからフォローしあえる同僚が少なかったり、肩身が狭い思いをすることも「あるある」です。

私がMSWだった当時、とても多忙な日々でした。

毎日の残業は当たり前でしたが、同僚が少なく、MSW全員が自分の仕事で精いっぱい。

同僚の多い他職種であれば、終わらない仕事を手分けできますよね。

でも少ないMSWではそれが難しく、残業が当たり前のような風潮・・・。

「毎日残業で大変ですね」と、優しい他職種に気を遣ってもらえることもありました。

その一方で、「MSWだからしょうがない」みたいな空気を感じていたのも事実です。

これが大人数の職種であれば、業務改善の声が上がるのでしょう。

(たとえば看護師なんて、政治の世界でもすごい発言力・・・)

しかし心優しい社会福祉士は、清濁を飲み込んで、仕事をこなしてしまうことも「あるある」です。

少人数というだけで、なかなか声をあげにくいですよね。

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【社会福祉士の仕事あるある⑤】思ったよりも感謝されない

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さて、社会福祉士のあなたに質問です。

働き始めてから、「あれ、ありがとうって思ったより言われないな・・・」と感じませんか?

「人のために働きたい」「ありがとうと言われる仕事に就きたい」

そんな理由で、社会福祉士を目指した人も多いと思います。

私もこの理由で社会福祉士になりましたし、周りもほぼそうでした。

しかし実際は、感謝されるよりも理不尽に怒られたり、実現不可能な希望を言われて対応に困ったり・・・。

辛い思いをすることの方が多いように感じます。

あ、あれ?

社会福祉士は、変化の途中にあるクライエントを支援する仕事です。

ただクライエント自身は、変化に順応できずに混乱の真っ只中です。

そんなクライエントは、社会福祉士に感謝する余裕がないのは、まあ当たり前ですよね。

でもそれだけに、最後の最後で「ありがとね」と言われるとすごく嬉しいです。

思い出すのは、私がMSW2年目の頃のこと。

病室訪問するたびに、「あんたにはわからない」「話したくない」「来るな」と話される患者さんがいました。

毎回の訪問は、MSW歴の浅い私には、とても辛い時間。

それでも丁寧に話を聞き、何かできることはないか?と声をかけ続けました。

結局、患者さんの態度に変化がないまま迎えた退院の日。

うまくいかなかった・・・と相談室で落ち込む私の元へ、思いがけない人物が現れました。

それは、あの取り付く島もなかった患者さん。

退院手続きの後、「ありがとう」とわざわざ言いに来てくれたのです・・・!

今までの苦労がすべて報われた。

そう思うほど、この一言に感動したことを覚えています。

そしてこのことは、その後のMSW人生を支えてくれる大切な経験にもなりました。

感謝されることは少ないですが、一度の「ありがとう」に深い感動があるのも、社会福祉士の「あるある」だと思うのです。

【社会福祉士あるある】立場が弱くて板挟み?思ったほど感謝されない現実も【まとめ】

今回は、社会福祉士の「あるある」を紹介しました。

社会福祉士の仕事は、決して楽ではありません・・・。

関係者の間で板挟みになったり、クライエントとのコミュニケーションに悩んだり、職場では少数派だったり。

でも一度の「ありがとう」で、明日からもまた頑張ろうという気持ちになったことも事実です。

社会福祉士の仕事も悪くないな。

これが「社会福祉士あるある」となりますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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