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ひまわり(居宅ケアマネ)
管理人
病院の相談員を経てケアマネとして働くひまわりと申します。
社会福祉士・精神保健福祉士です。
老健→透析病院→三次救急の総合病院→訪問診療→総合病院→病院付属の居宅と転職してきました。
このサイトは、私を含めケアマネ・社会福祉士が記事を執筆しています。
当事者だからわかる体験談や本音がいっぱい。
ぜひ、ごゆっくりお楽しみください。
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ケアマネの独立開業は大変?自由と経営・営業、7つのメリット&デメリットまとめ

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こんにちは。元保健師ケアマネのyumikoです。

ケアマネとして働く中で、こんなことを感じるときはありませんか?

居宅ケアマネ
居宅ケアマネ

ケアプランを立てるとき、併設の事業所につなげることが多い

事業所が独立していたら、もっと自由にケアプランを立てられるのに・・・

またケアマネ仲間が独立して、生き生きと働いているという状況を目にしたら、

「自分も独立開業したい」

と、そんな気分になったりして・・・。

しかしケアマネの独立開業は、決して簡単なことではありません。

キラキラしたメリットがたくさんある一方で、どーんとデメリットも存在するのです。

そこで今回は、ケアマネが独立開業した場合のメリットデメリットについて、一挙に7つずつ紹介します。

将来的に、独立開業を考えている方の参考になれば幸いです。

目次

ケアマネの独立開業、7つのメリットとは?

ケアマネとして独立開業する・・・。

具体的にはどんなメリットがあるのか、7つ紹介しましょう。

【ケアマネが独立開業する7つのメリット】

  1. 公正中立なケアマネジメントが可能になる
  2. 勤務時間を自由に決められる
  3. 比較的休みを取りやすい
  4. 時間に余裕ができる
  5. 利益が全て自分の給料になる
  6. 事業所内の人間関係に悩まずにすむ
  7. 業務の自由度が高い

それぞれ詳しく見ていきます。

ケアマネ辞めたい?ケアマネ業務で心が折れたら、まずやるべき5つのこと

公正中立なケアマネジメントが可能になる

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独立型ケアマネとは、居宅介護支援事業所のみ運営すること。

言葉を変えると、併設する介護サービス事業所がありません。

そのため特定の介護サービス事業所に縛られず、利用者さんに合った事業所を選択して、ケアプランを作成できます。

系列のエライ人
系列のエライ人

系列事業所の売り上げに貢献して!

利用者にサービスを勧めて!

系列事業所の管理者から、こんな要望を言われるストレスとも無縁になります。

公正中立なケアマネジメントが可能になることが、本来は独立開業の一番のメリットかもしれません。

【チェック!】ケアマネがフリーランスで働く方法2選!メリット&デメリットも…

勤務時間を自由に決められる

勤務時間を自分で決められる。

それもケアマネ独立開業の大きなメリットです。

しかしこれは、毎日気が向いたときだけ働けるという意味ではありません。

居宅介護支援事業所を立ち上げるためには、運営規程を作る必要があります。

その範囲内で、営業日や営業時間を定めるわけです。

ただし、自分の働きやすいように、運営規程上の営業日や営業時間を定めることは可能です。

土日に働く代わりに、水曜日は定休日で、ディズニーランドに行ったって良いわけですね。

休みを取りやすい

勤め先の居宅介護支援事業所によっては、休みが取りにくい職場も多いですよね。

ケアマネが複数いる職場でも、同じ日にみんなが休まないように調整する必要があります。

時には、同僚の休みを優先させる場合もあるでしょう。

でもケアマネ開業して1人事業所になるなら、同僚との調整を行わなくてよいので、希望の時期に休みを取れます。

もちろん事前に利用者さんやご家族、サービス事業所と調整しますが・・・。

少なくとも「同僚に気を遣う」ことはなくなります。

【チェック!】ケアマネの在宅勤務にデメリットはある?テレワークの方法や必要な条件もおさらい!

時間の余裕ができる

もし自宅で独立開業し、そのまま居宅介護支援事業所とする場合は、往復の通勤時間がカットできます。

通勤は意外にストレスになることも多いので、時間的余裕に加えて、精神的な余裕も期待できそう。

もちろん、上司の世間話に延々と付き合う・・・というような無駄な時間もないです。

利益はすべて自分の給料になる

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居宅介護支援事業所に雇用されているなら、基本的に給料は固定給です。

例えば、担当する利用者さんが先月より多くなったとしても、もらえる給料は変わりません。

でもケアマネ独立開業の場合(しかも一人事業所ならなおさら)、利益がすべて自分の給料になります。

つまり、担当する利用者さんが増えると給料も上がるのです。

(売上から経費を引いた金額が利益なので、収入金額がそのまま手に入るわけではありませんが)

事業所内の人間関係に悩まずにすむ

ケアマネ業務は好きだけど、同僚や上司とはうまくいかない。

職場の風通しが悪くて、しんどい・・・。

そんな悩みはありませんか?

居宅介護支援事業所に雇用されていると、上司や同僚などと関わらないわけにいきません。

どうしても人間関係が複雑になり、なかには「イヤな奴」だっています。

独立開業して1人で仕事をする場合、上司や同僚がいないので、人間関係で悩むことは激減します。

業務の自由度が高い

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独立開業したケアマネは、「仕事を選ぶこと」が可能です。

一方で雇用されているケアマネの場合、上司から指示された業務は基本的に断れません。

しかし、独立開業したケアマネなら、

  • 「支援が難しい方を多く担当している」
  • 「これ以上業務事を受けたら残業が増えてしまう」

そんな理由で、依頼を断ることが可能です。

自分自身が働きやすいように業務を調整できるのも、大きなメリットの1つですね。

ケアマネ独立開業、忘れてはいけない「7つのデメリット」とは?

ケアマネジメント公正に作れるし、人間関係のストレスは減る。

時間も自由になって、頑張ったらその分は自分のお金になる・・・。

そんなメリットたくさんのケアマネ独立開業

ですがもちろん、知っておかなくてはいけないデメリットもあります。

【ケアマネ独立開業のデメリット7つ】

  1. 収入が安定しない
  2. 集客が大変
  3. 業務量が増える
  4. 介護報酬減算の可能性がある
  5. 責任が重くなる
  6. 代わりに対応してくれるスタッフがいない
  7. 相談相手がいない

それぞれ詳しく紹介していきます。

収入が安定しない

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ケアマネ独立開業で一番のデメリットであり、恐怖はこれでしょう。

収入が安定しないリスク・・・ですね。

少々乱暴ですが、ケアマネ独立開業後の収入を試算してみましょう。

独立ケアマネの収益の柱は、ケアプランの作成料。

これは居宅介護支援費として、介護保険から全額出されます。

【ケアプラン作成で得られる居宅会支援費】

  • 要介護1~2の利用者さんを受け持つと、1人当たり1076単位/月×10割
  • 要介護3~5の利用者さんを受け持つと、1人当たり1398単位/月×10割

(注:ケアマネ1人当たりの受け持ち人数が40人未満の場合)

ではこれを元に、収益をざっくり試算・・・。

要介護1~2の利用者さんを20人、要介護3~5の利用者さんを15人担当した場合は、

  • 1076単位×20人=21,520×10割=215,200円
  • 1398単位×15人=20,970×10割=209,700円

合計424,900円の介護報酬を得られる計算です。

ケアマネの受け持ち人数の上限は、1人当たり 35人となっています。

独立してすぐは知名度が低いので、35人マックスで担当できる可能性は低いです。

そのためほとんどの開業ケアマネは、独立前より低収入の状態になることがほとんどだそう。

知名度が上がり、受け持ち人数が増えたら収入も増えますが、それがいつになるかは不透明です。

独立開業してしばらくの間は、収入が不安定であると考えておく方がよいでしょう。

【チェック!】ケアマネに役立つスキルアップ資格8選!「プラスの資格」で有利な転職&収入アップ!

集客が大変

ケアマネ独立開業のデメリット、と言うよりも「大変さ」は、集客を自分でやる必要があることですね。

独立してすぐは、当然のことながら事業所の知名度も低いです。

利用者さんから「この事業所にお願いしたい」と、指名されることも少ないでしょう。

利用者さんが少ない=収入が低いです。

収入を増やすためにも、特に最初の頃は集客や営業は不可欠です。

役所や地域包括支援センター、社会福祉協議会などに出向き、自分から周知活動や営業をしなくてはいけません。

  • 営業活動が未経験
  • 人に売り込んだり声をかけたりということが苦手

それを自覚しているなら、これがケアマネ独立開業の大きなハードルですね。

なお、前の事務所で担当した利用者さんの引き抜きは、基本的にNG。

独立開業後も、引き続き自分の事業所を利用するよう誘うのは、トラブルの元になるので好ましくありません。

それどころか・・・。

職務上知り得た秘密を外部に持ち出した」ということで、訴えられる危険性もあります。

【チェック!】居宅ケアマネはノルマがある?ケアマネ職場でノルマがなくならない理由を解説

業務量が増える

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ケアマネ独立開業すると、自由にはなるけれど、ずばり業務量は増えます。

雇用されていたときは、自由は少ないけれど、ケアマネ業務に専念できますよね。

しかし独立すると、ケアマネ本来の業務以外に事務、営業、会計なども、自分でやることになります。

事務員や会計担当者を雇用できればいいですが、今度は雇用管理の業務が追加されます。

どちらにしても、開業すれば業務量が増えるのです。

その上に忘れてはいけないのが、居宅介護支援事業所の「管理者」としての業務ですね。

【居宅介護支援事業所の管理者業務】

  • 事業所内の利用者をすべて把握する
  • ケアマネの勤務状況、業務内容、健康状態を把握する
  • 事業計画や研修計画の作成
  • 苦情処理や事故対応
  • 地域包括支援センターや行政機関など関係機関との連携調整
  • 介護報酬改定への対応
  • 実地指導への対応

既に管理者の経験があれば良いのですが・・・。

これらをケアマネ独立開業で初めてやるのは、とっても負担が大きいのは事実です。

【チェック!】居宅ケアマネは営業も仕事!営業先やマナー、新規獲得のシンプルなコツとは?

介護報酬減算のリスクがある

ケアプラン作成だけには、残念ながら専念できないケアマネ独立開業。

管理業務に忙殺されて、ケアマネ本来の業務が滞れば、今度は介護報酬減算のリスクがあります。

【介護報酬が減算になる状態】

  • 利用者および家族にケアプランを交付していない
  • サービス担当者会議を開催していない
  • 定期的に利用者宅を訪問していない
  • モニタリングの記録を残していない

福祉用具のレンタルだけ・・・そんな利用者さん。

状況が安定しているからと後回しにしていると、実地指導で痛い目に合います。

責任が重くなる

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ケアマネ独立開業するということは、自分が社長になるということです。

自分の業務だけでなく、事業所全体のことを考えて働く必要があります。

クレーマー家族の対応で、「管理者を出せ!」と言われたら、

開業ケアマネ
開業ケアマネ

実は自分が管理者でして・・・

と、コントのように名乗り出なくてはいけません(相手が笑ってくれればいいのですが)。

もし他にケアマネや事務員を雇うなら、自分だけでなく彼らのミスにも対応。

でも自分のミスは、自分で尻ぬぐいです。

結果として、雇われケアマネのときよりも責任が重くなります。

代わりに対応してくれるスタッフがいない

特に「ひとりで」ケアマネ独立開業した場合、自分ひとりで好きにやれるのはメリットです。

でも一方で、代わりに対応するスタッフがいないことは、大きなデメリットですね。

もちろん事前調整をきちんとしておけば、数日間の休みくらいは、比較的自由に取れます。

しかし病気やケガで入院したら・・・?

不測の事態で急に不在になってしまうと、1人事業所の場合は大ピンチです。

代わりに対応してくれるスタッフがいないので、ケアマネ業務がストップしてしまうのです。

また、とんでもない困難ケースを受け持ってしまったら・・・?

あるいは、自分と究極に相性の悪い家族に当たったら・・・?

雇われているケアマネなら、行き詰ったケースを同僚や管理者と交代してもらうこともありますよね。

ケアマネ独立開業でも、ある程度はそれができるように、外部に協力者を作っておくことが重要です。

職場に相談相手がいない

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「代わりのスタッフがいない」こととも共通ですが、ひとりケアマネで独立開業すると、職場に相談相手がいません。

通常のケアマネ業務については、問題ありません。

むしろケアプランの自由度が上がり、利用者さんに寄り添った支援がしやすいです。

でも「微妙なセクハラ」や「何とな~く嫌われてる感じ」のケースは、どうでしょう。

他の事業所に対応をバトンタッチするほどの困難ケースではない。

でも、精神的に削られていく・・・。

そんなときは、職場内で他のケアマネに相談したり、愚痴を言ってすっきりすることで、またケースに向き合えることも多いもの。

でも1人事業所の場合は、職場内ではそれができません。

ケアマネ業務やそれ以外の事務、これらの両立に悩むこともあるでしょう。

でも、気軽に相談する相手が「職場内」にはいないのです。

孤独は、ケアマネ独立開業のデメリットであり、リスクですね。

これに備えて、税理士など専門職、同じ独立開業したケアマネ、居宅の管理者など、横のつながりを作っておくのがお勧めです。

ケアマネの独立開業は大変?7つのメリット&デメリットまとめ

ケアマネ(介護支援専門員)は、独立開業もできる数少ない夢のある資格です。

でも実際の独立開業には、メリットとデメリット両方があります。

仕事の自由度が高い反面、収入が不安定。

人間関係の悩みは少なくなるけれど、相談相手も減ってしまいます。

もし独立開業を考えるなら、自分の性格やケアマネ業務の理想、そしてライフスタイルを振り返ってみましょう。

もし現状の収入に不満があるだけなら、副業という手もあります。

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