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ひまわり(居宅ケアマネ)
管理人
病院の相談員を経てケアマネとして働くひまわりと申します。
社会福祉士・精神保健福祉士です。
老健→透析病院→三次救急の総合病院→訪問診療→総合病院→病院付属の居宅と転職してきました。
このサイトは、私を含めケアマネ・社会福祉士が記事を執筆しています。
当事者だからわかる体験談や本音がいっぱい。
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【看取りケア】ケアマネの役割は施設によって全然違う!大変さを比較したよ

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こんにちは!元施設ケアマネのじっぽです。

施設ケアマネへの転職を考えている人には、施設によってどんな看取りケアをしているのか、気になるポイントですよね。

「看取り件数はどれくらいなのか?」、「夜間の呼び出しがあるのか?」「精神的に辛くなってしまったらどうしよう」などと、気にかかるのではないでしょうか。

施設ケアマネの看取りケアへの関わり方は、働く施設によって異なります。

わたしは養護老人ホーム介護医療院の2つの施設で看取りケアを経験しました。

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2つの施設では看取りケアの件数をはじめとして、施設ケアマネの役割や精神的な負担感に大きな違いがありました。

本記事では、施設での看取りケアについて、わたしのエピソードも入れながら、本音でお話しします。

目次

【施設ケアマネと看取りの実際①】施設によって、看取りの件数が違う

養護老人ホームでは少なく、介護医療院は「看取り」が多い

延命治療を希望しなかったり、住み慣れた場所で最期を迎えたいという人が増えたため、施設での看取りケアは増えています。

わたしが経験した2つの施設では、年間の看取りケアの件数に大きな違いがありました。

養護老人ホームでは、要介護度が軽く、比較的お元気な方が多いため、看取り件数は少ない

一方で介護医療院では、介護度が重度で、医療依存度の高い方が多いため、看取りの件数はとても多かったです。

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施設ケアマネの役割は「ケアプラン作成」だけど、現場の理解度が・・・

養護老人ホーム時代では看取りケアは年に1〜2人くらいでした。

そのため、施設スタッフも看取りケアに慣れていなかったり、介護の価値観の違いからギクシャクしてケアの方針を決定することに苦労しました。

今でこそ施設での看取りは珍しくないことですが、当時の年配のベテラン介護士の中には「看取りは病院でするもの」と言い切る人もいましたね。

まずは、施設での看取りケアを理解してもらうところから始める必要がありました。

そこで管理者から、本人・家族が「延命治療を望まれていない」ことや「住み慣れた施設で最期を迎えたい」という希望があること、あとは介護報酬の看取り加算の話を説明してもらいました。

わたしもスタッフとのコミュニケーションを密にとって、フォローもしていたのですが、

介護士:「いつ入院するの?」

(わたし:「は?」)

介護士:「〇〇病院は空いてるんじゃないの?」

(わたし:「どうしてあなたが決める??」)

介護士:「本当にここで看取るつもり?」

(わたし:「そうですけど?」)

と、わたしと顔を合わせば、プレッシャーをかけてくるので毎日ストレスフル状態。(マジでしんどい・・・。)

この介護士さんには、看取りケア研修会に参加してもらうように、管理者にお願いしました。

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一方で介護医療院

看取りの件数は月に平均3〜4人と多かったです。

施設では、日常的にいつも誰かの看取りケアが行われているという状況です。

在宅や他の介護施設で暮らしていた人が、終末期で痰吸引などの医療行為が必要となって、転院してくるケースも多かったです。

ギリギリの状態まで、自宅や施設で頑張ってこられたので、中には入所されても、短期間でお見送りするという人もいらっしゃいました。

看取り件数が多いとスタッフも対応に慣れているため、スタッフ間でケア方針がブレることもなく、ケアマネとして精神的な負担は、ほとんど感じることはありませんでした。

加えて、看護師さんが24時間勤務しているという点も心強かったですね。

不謹慎かもしれませんが、看護師さんの「そろそろ(亡くなりそう)よ」という予想は、だいたい当たるので、次の入所者の段取りをする目安にもなっていました。

ただ、看取り件数が多い分、看取り用のケアプランの作成には追われていましたね。

【施設ケアマネと看取りの実際②】 夜間の呼び出しがある場合も!

施設によっては、夜間に入所者が急変された時には、ご家族や医師への連絡業務も、施設ケアマネの役割の場合があります。

そのタイプの施設で働いたら、施設ケアマネは、夜間オンコールで呼び出されることになります。

養護老人ホームでは、夜間の急変時には、施設ケアマネもオンコールで駆けつけることになっていました。

だから容態の悪い人がいる時には、いつも枕元に携帯電話を置いて寝ていました。

看取り件数の少ない施設でしたが、容態が悪い人がいる期間には、いつ職場から連絡が入るかわからないので、いつも気持ちが落ち着きませんでした。

一方で、介護医療院では、看取りの件数は多かったですが、夜間の呼び出しは一切ありませんでした。

夜間に急変されても、夜勤者が施設の医師に連絡を入れて、医師がすぐに駆けつけるという体制ができていたからです。

朝、出勤したときに亡くなられたことを知ることも多いです。

出勤したらすでにお迎えの車が出た後で、お見送り(出棺)も終わっていたということも。

わたしにとっては、夜間の呼び出しがないという職場環境は、精神的にも身体的にも楽でしたね。

【施設ケアマネと看取りの実際③】 家族へのフォローはケアマネが病む

看取りケアで、家族のフォローはケアマネの役割、でも・・・

終末期に入るとご家族の中には、精神的に不安定になってしまわれ、施設ケアマネのフォローが必要となる人もいらっしゃいます。

もちろん、ご家族の気持ちに寄り添うのは、施設ケアマネの大切な役割ですよね。

しかし、時にご本人やご家族との関係性で、ケアマネ自身が感情をコントロールできなくなってしまうことがあります。

つまり、病んでしまいそうになるのです。

【本音】施設ケアマネの辛さは、家族への感情移入

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わたしは、養護老人ホーム時代に、看取りケアに入った利用者とその家族へ、感情移入してしまった経験があります。

養護老人ホームの利用者は、お元気な頃から入所される方が多いので、とても長い期間にわたって関わることになります。

施設ケアマネと利用者という関係ですが、日々一緒に過ごして、たくさんの共通した思い出がある方の看取りケアは、精神的に辛いものでした。

また、同じくご家族とも顔見知りの関係となっているので、深く頼られてしまい、ご家族の意向に沿えるように親身になって対応していました。

食べることが好きだった方には、「少しでも口から食べていただきたい」と、栄養士に相談して色々な食材や形態を試してみました。

お誕生日にはベッドサイドで誕生日会など、最期の思い出作りを積極的に企画したりして。

施設ケアマネとして、仕事のやりがいはとても感じましたが、お看取りしたあとには、喪失感も強く、精神的に参ってしまいました。

わたしの看取りケアの経験の乏しさゆえに、感情移入しすぎたことが原因だと今は思っています。

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一方で介護医療院では、入所された時にはすでに看取りケアが始まっている状態で、件数も多いので、施設ケアマネとしての役割を淡々とこなしていました。

本人や家族に必要以上に感情的になることはなく、一定の距離を置くことができていました。

ちょっと冷たいように思われるかもしれませんね。

看取り件数の多い施設では、入退所の回転が早いのです。

なので利用者本人、ご家族の意向に添いながらも、淡々とケアマネ業務を行っていくことになります。

施設ケアマネで「看取りケアは辛い」「看取りケアは苦手」と思う人には、介護医療院の方が精神的な負担が軽いので、ちょうどいいかもしれません。

わたしは看取りケアで感情移入しやすいタイプなので、回転が早い施設の方が向いていましたね。

【看取りケア】ケアマネの役割は施設によって全然違う!大変さを比較まとめ!

介護施設での看取りケアでは、施設ケアマネの役割もとっても重要です。

でも働く職場によって、看取りの件数やケアマネの役割、利用者や家族との関わり方が違うことをご紹介しました。

これから、施設ケアマネへ転職を考えている方へ。

施設での看取りについては、看取りの件数や夜間の対応、利用者や家族とどのように関わっていきたいのかをポイントに、ご自分に合った施設を選ぶことをオススメします。

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