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ひまわり(居宅ケアマネ)
管理人
病院の相談員を経てケアマネとして働くひまわりと申します。
社会福祉士・精神保健福祉士です。
老健→透析病院→三次救急の総合病院→訪問診療→総合病院→病院付属の居宅と転職してきました。
このサイトは、私を含めケアマネ・社会福祉士が記事を執筆しています。
当事者だからわかる体験談や本音がいっぱい。
ぜひ、ごゆっくりお楽しみください。
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施設ケアマネに転職!老健と介護医療院どっちがお勧め?向き不向きを解説するよ

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こんにちは!元施設ケアマネのじっぽです!

これから、施設ケアマネに転職を考えている人の中には、老人保健施設介護医療院では働き方の違いがあるのか知りたい人もいるのではないでしょうか。

転職後に「こんなはずじゃなかったのに」と後悔しないために

見学だけではわからない情報や施設ケアマネの本音を知っておきたいですよね。

ちなみにわたしは施設ケアマネとして、老人保健施設(老健)介護医療院で働いた経験があります。

どちらも介護施設としては、医療系に位置付けられますが、やっぱり全然違うんです。

本記事では、施設ケアマネとして老健介護医療院へ転職する時に知っておくべき情報や、私が経験したリアルな体験談をご紹介します。

これから施設ケアマネとして転職を考えている人は、参考にしてもらえると嬉しいです!

目次

老健と介護医療院を比較する「4つのポイント」とは?

最初に、わたしが老健介護医療院で働いて実感した、4つのポイントをまとめてみました。

  • 外部調整の数が多くて忙しいのは、老健
  • 達成感を感じやすいのは、老健
  • 休みが取りやすいのは、介護医療院
  • 職場の人間関係がしんどいのは、介護医療院

もちろん、それぞれの職場によって違いはあります。

でもこれは、老健や介護医療院で働いたことのある施設ケアマネなら、きっと共感してもらえると思います!

老健と介護医療院、「看取りケア」で施設ケアマネの役割が違う?大変さを比較したよ!

介護老人保健施設(老健)とは、リハビリする施設!

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ご存知とは思いますが、介護老人保健施設(老健)は、リハビリをして在宅復帰することを目的とした施設です。

亡くなるまで入所する「終の棲家」ではないんです。

そのため、申し込みの際には必ず「入所期間は原則3ヶ月」と説明し、了承された上で入所を受けます。

「原則3ヶ月で在宅復帰させる」ことは、施設が得る介護報酬に大きく関わります。

なのでこのことは、施設内では暗黙の了解。

そして3ヶ月という短い期間で調整をしていくため、老健の仕事は毎日がとても忙しいのが特徴と言えます。

しかし「在宅復帰」という明確な目標があるので、スタッフ間の連携は強いと感じていました。

施設ケアマネにとって、老健はこんな職場

【老健で施設ケアマネ①】休憩が取れない時もある

老健に新規利用者が入所されると、施設ケアマネもやることがたくさん!

リハビリの状況を見ながら本人と家族の希望を聞いて、在宅復帰もしくは、次の施設の検討が始まります。

自宅へ戻るのであれば、居宅ケアマネや通所・訪問系の事業所と連絡を取り合い、在宅復帰を積極的にサポートする体制に入ります。

一方で、老健から別の施設へ移るのであれば、入所申し込みの手助けが必要です。

受け入れ先の相談員やケアマネと連絡を取り合って、転園の準備を進めます。

休憩時間でも関係なく電話は掛かってくるので、休憩時間はあるようでないような・・・。

そこが少し辛いところでした。

施設ケアマネの仕事は楽で簡単?経験者が「ホントのところ」をお伝えします!

【老健で施設ケアマネ②】 休みは取りにくい

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入所期間には、上限があるのが老健です。

退所に向けて行う担当者会議は、家族や事業所の都合を優先して日程調整をするため、休みは取りにくかったです。

自分が休みの日に担当者会議を開催することに決まれば、休みをずらして対応することもありました。

これは、地味にストレスが溜まっていくことでした。

【老健で施設ケアマネ③】 書類作成には神経を使う

利用者が老健を退所するときは、居宅ケアマネなど在宅介護チームや、次の施設担当者へ引継ぎをします。

それに必要な書類の準備やチェックをするのも、施設ケアマネの仕事でした。

特に、現場スタッフへ作成をお願いする看護(介護)サマリーと、医師へお願いする診療情報提供書は神経を使います。

私の経験上、退所当日に書類ができていないということもありました。

なので毎日のように、

元施設ケアマネ<br width=

書類は進んでますか?

と、聞いて確認をしていましたね。

そして、出来上がった書類は、隅々まで入念にチェックしていました。

利用者の名前の漢字が間違っていたり、別利用者の情報だったとか、本当にあり得ないミスがよくあるんです・・・。

というわけで、施設外の担当者に渡す書類の作成には、かなり神経を使っていました。

【老健で施設ケアマネ④】 家族とのやりとりがしんどい

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ご家族には、契約時に「老健の入所期間は、原則3ヶ月」とお伝えしています。

でも入所後に、「ケアマネさん、なんとか延長できませんかね?」と泣きつかれたりします。

家族都合で入所期間の延長を言ってくる人は、本当に多くいらっしゃいました。

延長は難しいと伝えると、すぐに納得する人もいれば、「追い出すのか」と怒り出す人もいましたね。

さらに、老健から自宅へ戻ることが叶わず、有料老人ホームに移る場合も神経を使います。

月々の費用が2倍近くになる人もいるため、費用面で家族と揉めることもありました。(老健が安すぎる?)

老健の施設ケアマネは「立ち位置」が難しい?人間関係が辛くなる前に気をつけたいこと【本音】

【老健で施設ケアマネ⑤】 やりがいは、老健の方が感じる!

わたしが思う老健の施設ケアマネとしてのやりがいは、これです。

「在宅復帰を応援する施設チーム」から、「在宅生活を支援する在宅チーム」へバトンをつなぐ役割を担っていると感じた時です。

特に、様々な困難をクリアして、無事に利用者が退所される日には、やりがいを感じることができました。

自宅へ戻る利用者さんの明るい笑顔を見たり、家族に感謝の言葉をもらったり。

また、担当していた利用者さんのその後について、居宅のケアマネさんから、「自宅で元気に過ごされている」という話を聞くと、「お役に立てて良かった」と、とても嬉しかったですね。

介護医療院とは、施設だけど病院に近い!

介護施設とはいえ、病院のイメージが強いのが介護医療院です。

入所者は、ほぼ寝たきりで、胃ろうや気管切開をされているなど、医療ニーズが高い人がほとんど。

終末期に医療処置が必要となり、看取りのためだけに入所するというも多いのです。

居室も病室のような造りが一般的で、設備も医療に対応できるようになっています。

介護医療院は、施設ケアマネの職場としてどうなの?

【介護医療院で施設ケアマネ①】 なにしろ、看護師が最強

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老健よりも、病院のイメージが強いのが介護医療院です。

しかも長期入所を想定していて、在宅復帰する入所者は珍しいです。

ちなみに介護医療院のスタッフ間では、看護師さんの意見が一番強いというのは知っておきましょう。

「看護師>介護士・その他」という勢力図です。

また老健と大きく違うのは、これです。

介護医療院は、支援相談員の設置義務がない!

なので、施設ケアマネが相談業務の全般を担当していました。

相談業務の中には、施設スタッフの調整も含まれます。

支援相談員がいないので、現場スタッフ(特に看護師!)からの圧力は、すべて施設ケアマネが受け止めるという状況でした!

つまり、介護医療院は老健よりも、施設内の人間関係や力関係に悩まされやすいと実感しています。

【介護医療院で施設ケアマネ②】 現場とのジレンマを抱える

介護医療院では、寝たきりで意思疎通困難の人が多いため、施設都合のケアとなりがちでした。

さらに、昔の病院のイメージのままで働くスタッフには、介護医療院が「生活施設」という認識がない場合も多いです。

ケアプランを作る側としては、少しでも生活の質が上がるような形にしたいです。

でもスタッフとは意見が食い違い、施設ケアマネとしてジレンマを抱えていました。

例えば、意思疎通ができる利用者さんからの要求や訴えをわがままと捉えてしまうスタッフ。

施設ケアマネが介入して、個別支援の必要性を話しても、「個別支援」=「わがまま」と言われるのです。

胃ろうでも少し食べることが可能な人に、1日1回楽しみとしてのおやつの提供を提案しても、スタッフには受け入れてもらえない。

トイレ誘導をすればトイレで排泄できる人に対して、「トイレ誘導」というケアプランを作っても、現場スタッフはやってくれない・・・といった感じです。

つまり、手がかかることはしません!というのが、介護医療院では多いスタンス。

(もちろん、全員じゃないですよ!)

できない理由がマンパワー不足ならば、対処できる方法を考えていけばいいです。

ですが、

「在宅復帰しない入所者、トイレ誘導をする意味があるのか?」

って看護師に言われたら、施設ケアマネとしては、もうがっかりです。

そもそも介護医療院は終の棲家で、在宅復帰を目指していないのだけど・・・???

本当に意味不明ですよね。。

手間がかかることはしたくないと言う、年配の看護師。

それを聞いた若いスタッフの中には、意欲喪失している子もいたので、かわいそうでした。

【介護医療院で施設ケアマネ③】 休みは取りやすい

介護医療院は終身で利用できる施設のため、退所は亡くなった時というケースがほとんどでした。

そのため、外部事業者が参加する担当者会議はほとんどありません。

医師のIC(家族を呼んで病状説明)も、平日昼間が多いためスケジュール調整がしやすい。

つまり、施設ケアマネも希望通りに休みを取りやすかったです。

老健ほど忙しくない職場環境という点では、介護医療院は働きやすかったですね。

【介護医療院で施設ケアマネ④】 入所者の家族も高齢で、配慮が必要

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介護医療院の入所者は、超高齢で寝たきり率がとっても高いです。

そんな入所者の家族はというと、やっぱり高齢です。

なので、「こっちも介護が必要では?」と思うこともありました。

(100歳オーバーの利用者の子どもは80代・・・)

高齢の家族に入所時の説明をしても、理解されていないことはよくあります。

意向を聞いても、「お任せします。あなたのこと信用してますから」と言われるだけ。

だからケアプランの作成が進まないってこともありましたね。

【本音】老健と介護医療院、施設ケアマネに向いているのはこんな人

老健の施設ケアマネに向いている人とは・・・

老健の施設ケアマネには、外部事業所とのやりとりが苦ではない人が向いているといえます。

入所から退所までの期間が短いので、外部事業所とは、毎日連絡を取り合うことになるからです。

特に、交渉上手でメンタルが強い人は有利です。

それから、現場スタッフへはっきりと指示できる人。

新人だからと遠慮していては、必要な書類も作ってもらえません。

施設ケアマネとして、初めて老健で働くという人は、「そんなことできないよ〜」と思われるかもしれませんが、大丈夫です。

交渉術は、何度か経験すると慣れて、スキルが身につきます!

それに現場への指示出しも、スタッフとのコミュニケーションで信頼関係を築けば、まあ心配いりません。

介護医療院の施設ケアマネに向いている人とは・・・

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では、介護医療院の施設ケアマネはどうでしょう。

利用者の終末期に関わることが多いため、感情的にならないで淡々と業務できる人が向いています。

さらに、医療ニーズの高い人が入所されるため、医療分野が得意だとなお良し。

得意でなくても、医療について勉強できる人が向いているといえます。

それから私の場合ですが、介護医療院では人間関係がしんどかったですね。

ちなみに辛くなった時は、看護師長にいつも相談をしていました。

人間関係の悩みは1人で抱えるとしんどいので、相談できる上司や仲間を見つけておくといいですよ。

老健と介護医療院、施設ケアマネの給料に違いはある?

老健と介護医療院では、施設ケアマネの給料に差があるのかという点は、とても気になるところですよね。

私の場合、同法人内の老健→介護医療院へ異動したのですが、給料は変わりませんでした。

ちなみに私が働いていた施設は、ケアマネと支援相談員では基本給は同じ。

しかし資格手当は、社会福祉士の資格を持つ支援相談員の方が高かったです。

国家資格である社会福祉士の方が、ケアマネジャーより評価されるようでした。

同じ地域の老健や介護医療院を見ても、基本給に大きな違いはありませんでしたが、資格手当の金額の差はありますね。

施設ケアマネに転職を考えている人は、給与面については求人サイトでしっかり確認することをオススメします。

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