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理学療法士がケアマネに転職するメリットは?給料は下がって後悔すると思いきや逆だった!
このままずっと理学療法士で働くのって、何だか不安・・・
PTからケアマネに転職するって、メリットはあるかな?実際どうなの?
理学療法士の資格を生かせる仕事、それはケアマネジャーです!
私、モカ(元ケアマネ現在はPT)も、理学療法士からケアマネになって実感しました。
これから先、どんどん高齢化が進んでいきます。
その高齢者の生活を支えるのは、いろいろな介護サービス。
そしてそれを調整するのは、ケアマネジャー(通称ケアマネ)という専門職です。
ケアマネは、「介護分野の人」というイメージもありますが、実は理学療法士も活躍できる仕事。
むしろ、理学療法士の知識・経験を活かせる転職先として、メリットもたくさんあります。
とは言え「理学療法士」出身のPTケアマネは、まだまだ少数派です。
実際どうなのか・・・の体験談もほとんど見かけません。
そこで今回は、実際に理学療法士からケアマネに転職したら、給料や働きやすさはどう変わったのか。
(元ケアマネ現在はPT)
はっきり言えば、メリット&デメリットの話
さらにどんなタイプの理学療法士なら、ケアマネへの転職に向いているのか。
理学療法士からケアマネに転職し、3年働いた私の体験談をまとめました。
理学療法士からケアマネに転職したメリットとは?
自分のペースで仕事ができる
私が理学療法士から転職した先は、居宅介護支援事業所。
そこでのケアマネは、個人事業主みたいな仕事スタイルです。
基本的には1人でケアプランを作成し、スケジュールやサービスも自ら調整。
なので自分の仕事が終われば、残業もなく帰宅することができます。
それぞれの顧客管理なので、同僚ケアマネの業務を手伝うことって難しいです。
おかげで自分の業務が片付けば、気を使わずに帰宅することができました。
先に退社したら、同僚や上司に悪く思われるだろうな・・・。
そんな心配が不要だったのは、ケアマネに転職したメリットでした。
理学療法士だった前の職場では、これの正反対。
上司に悪いなと思いながら退社したり、他部署の人には残業なしで帰るなんてと、白い目で見られていました。
(元ケアマネ現在はPT)
これが毎日だったので、やっぱり辛かったですね
そして自分ペースで働けるケアマネ業は、有休も取りやすかったです。
ちなみにPT時代の職場は、通所リハビリテーション。
リハビリスタッフが2人しかいなかったので、有休を取るのは譲り合いでした。
人員配置のルール上、理学療法士の出勤がゼロの日は作れません。
自分が休めば、同僚PTは絶対に休めないわけで・・・。
泣く泣く、有休の希望日を調整しあっていました。
それってやっぱり、お互いに気まずいんですよね。
ですが、ケアマネに転職してからは、こんな「譲り合い」は無用!
自分に用事に合わせて、確実に有休を取れるのは、すごく嬉しいことでした。
【チェック!】小規模多機能ケアマネの仕事はブラックだからやめとけ!給料良いが大変すぎる現実【経験談】
体力的な心配が減るし、身体は楽
ケアマネの仕事は、基本的にデスクワークです。
重いものを移動させたり、体力を使うことってほとんどありません。
動く(というか歩くのは)、利用者宅の訪問など外出のみです。
もちろん力仕事ではないので、身体は本当に楽でした。
理学療法士は、重い患者を支えることが多くて、体力勝負の一面があります。
だからどうしても、腰痛が職業病・・・。
私は体格的には小柄なので、リハビリする利用者が自分より大きいこともよくありました。
また小さな利用者でも身体が硬直していたり、逆に全く力が入らないとなると、とても重たく感じます。
さらに以前の職場(通所リハビリ)は、利用者がリハビリすれば、その都度算定できるルールです。
ですからとにかく「その日に来所した利用者」は、出来るだけ全員にリハビリ。
「先生、まだ?」と、順番待ちの方から催促されることもありました。
だから体がきつくて、毎日ヘトヘト。
帰宅後はぐったりして疲労困憊だし、理学療法士の職業病、腰痛にも悩まされました。
でも居宅ケアマネになってからは、全然違います。
午前中は書類作成。
午後は利用者の自宅訪問で、数件の外出。
力仕事なんて、どこにもありません。
年齢を重ねても、体力的なことを気にせず仕事ができるのは、PTからケアマネに転職するメリットです。
気分転換ができる
ケアマネに転職してからは、外に出るのが当たり前なので、とても気分転換になりました。
行き先は、担当の利用者の自宅、サービスを依頼している事業所や病院、役所・・・。
単独行動なので、他のスタッフを気にする必要もありません。
私は以前の職場で働いていた時、送迎以外は1日中建物内にいました。
ずっと閉じこもって、仕事をしている感じです。
そしたらなんだか窮屈で、精神的に辛くなってきます。
何か言われたわけでなくても、なんとなく上司や他スタッフの目も気になりました。
(元ケアマネ現在はPT)
でもケアマネに転職して、仕事中にも頻繁に外出できる解放感といったら!
出先で色々な人に出会い、話をする。
新しい知識を得て、情報交換をして、交友関係がどんどん広がるのは、とても楽しいものです。
ケアマネの仕事って、いかに情報を集められるかがカギです。
他の人から利用者の情報をもらって、それをその本人の支援へ反映させていく。
それがまた、おもしろい。
外出して気分転換と情報収集すると、職場に戻ってからのデスクワークもはかどりました。
理学療法士の経験・知識を活かせるやりがい
(元ケアマネ現在はPT)
ケアマネは、理学療法士の経験や知識が活かせます!
ケアマネの仕事は、介護サービスの調整をすることで、利用者の生活をデザインするようなもの。
そのためには利用者の自宅環境も、しっかりと把握する必要があります。
【チェック!】福祉住環境コーディネーターをケアマネが取るなら2級!給料や転職以外のメリットも!
住宅改修や福祉用具の選定、生活環境面へのアドバイス・・・。
どれも理学療法士として、専門分野のど真ん中の話です。
例えば歩くのが大変になってきたので、どうにかしたいという利用者のケース。
杖にするか、歩行器にするか。
はたまた車椅子にするか。
選択肢は色々ありますが、テキトーに選んではいけません。
杖をしっかりつけない人に、杖をレンタルしても、かえって転倒リスクが高まります。
パーキンソン病の人へ、安易に歩行器を提案すれば、足がすくんで手だけ前に出てしまう。
病気のステージにも左右されますが、歩行障害のバリエーションは、実に様々なのです。
理学療法士の専門知識から、適切な福祉用具を選定できれば、それは利用者のQOLに直結します。
利用者がしっかり歩いている姿を目の当たりにしたり、家族から「転ばなくなったよ。ありがとう」と言われるのは、とても嬉しかったですね。
あるいは介護用ベッドをレンタルするとき、どこに置くべきか。
右側を動かすことができるのに、左側から起きるように設置しては、残存能力を生かせません。
(つまり、右側を壁に寄せて設置しては意味がない)
こんな理学療法士からすると「何気ないこと」でも、ご家族は意外と気がつかないもの。
専門知識と経験を活かしつつ、別の職種に転職という点では、ケアマネはピッタリでした。
利用者の人生を180度変える・・・こともある
理学療法士も、患者の人生を変える存在だとは思います。
でもケアマネは、もっとダイレクトに、利用者の人生の分岐点に介入することもあります。
例えば、1人の利用者様の命を救うというようなこと。
ひとつ、エピソードを紹介しましょう。
これは私がケアマネになって経験した、忘れられない体験談です。
私が担当していたその方は、独居の男性利用者。
たった1人の娘さんからは、見捨てられた状態の人でした。
あるとき自宅を訪問したら、その利用者さんの様子が変です。
脳梗塞を疑う状態だったので、すぐに娘さんに連絡して救急搬送を提案しました。
ただ・・・、娘さんの反応はとても冷たいもの。
「そのまま死ねばいい」というような返事でした。
家族としては、過去にいろいろあったのでしょう。
でもそんなことを言っている場合ではない。
そこで私は娘さんを一喝して、救急要請をしたのです。
利用者さんはすぐに病院に救急搬送され、一命を取り留めました。
だけど私は言い過ぎたかな・・・と、とても悩みました。
利用者さんは、いわゆる毒親だったかもしれないし、娘さんには明かせない事情があるのかもしれない。
一週間ほどして、娘さんから連絡があったとき、私は電話に出るのが怖かったです。
でも娘さんの言葉は、意外なものでした。
やっぱりお父さんを病院に搬送してもらってよかったです。
ケアマネさんのおかげです。ありがとうございました。
そしてこのことをきっかけに、利用者さんと娘さんの関係も良くなりました。
過去に何があったかはわかりませんが、利用者さんはあのとき、人生の分岐点にいたのでしょう。
自分の対応が利用者さんの人生をはっきり変えた。
これはケアマネになって、一番忘れられないエピソードです。
理学療法士とケアマネはイロイロ違う・・・転職のデメリット
理学療法士を活かした転職として、メリットがたくさんあるケアマネ。
ですがもちろん、デメリットもあります。
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理学療法士より、給料が下がる
ケアマネは、介護の世界では「上位資格」。
介護福祉士からケアマネに転職するなら、給料が上がるケースが多いです。
でも医療系の資格職である理学療法士は、ケアマネになると給料は下がります。
資格手当は介護職より高額ですが、それでも総額は低い・・・。
初めての給料日に通帳をみて、思わず「あれ?」と声に出てしまいました。
ただし担当ケースが増えたり、困難ケースを受け持てるようになると、休日出勤もあるのがケアマネです。
経験を積んでいくと、休日手当てを含め、理学療法士時代と同じくらいの給料になりました。
ケアマネは、理学療法士より体力を使わないし、医療行為もありません。
それを考えると、給料が安いのも一理あるような気はします。
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プライベートな時間まで干渉される
ケアマネに転職してからは、希望通りに休みを取れるようになりました。
ただそれが「本当に丸々休日になるか」は、別の問題です。
私の勤めた居宅介護支援事業所では、ケアマネみんなに仕事用の携帯電話が支給されます(勤務先によります)。
そしてこの携帯電話は、勤務の時間外や休日でも持ち帰りです。
電話ですから、24時間いつでも連絡が来るわけですね。
休みの日なのに、「ショートステイに〇~〇日まで行きたい」と利用者の家族から相談の電話。
あるいは、同僚のケアマネから電話で、利用者対応の報告を受けたり。
状況によっては、休日出勤して対応をすることも……。
もちろん、休日手当はつきます。
しかしせっかくの休みでゆっくりできないのは、デメリットですね。
また電話が入っていないのに、着信音が鳴っていると錯覚したこともあります。
これは、一種の職業病でしょう。
居宅ケアマネか、施設のケアマネなのか。
あるいは勤務先の方針にもよりますが、ケアマネに転職後は、完全なプライベート時間の確保に苦労しました。
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ケアマネ試験が難しい
ケアマネとして転職するためには、ケアマネ資格が必要です。
国家資格ではなく公的資格ですが、取得するまでがなかなか大変なのです。
まず年1回のケアマネ試験を受けて合格。
そして働く前に、87時間もの実務研修を受けなければいけません。
ケアマネ試験の受験資格は、医療・福祉系の国家資格で、5年以上の実務経験を積んでいること。
理学療法士で5年以上働いていれば、この点はクリアです。
ただケアマネ試験の難易度は高く、多少の幅はありますが、合格率は平均20~30%ほど(出典:厚生労働省)。
私は通信講座を受けましたが、勤務後の勉強はしんどかったです。
さらに合格後も、連日の実務研修・・・。
ケアマネ試験は難しく、合格してもすぐに働けない(研修が必要)のは、とても大変でした。
理学療法士からケアマネに転職した理由
メリット&デメリットを理屈で理解しても、やっぱり別の仕事に飛び込むのは、勇気が要りますよね。
じゃあ、私はなぜ理学療法士からケアマネに転職したのか。
その理由は、こんなことでした。
【理学療法士からケアマネに転職した理由】
- 理学療法士は体力的にキツくて、限界だった
- 将来、理学療法士しか選択肢がないことが不安だった
- 理学療法士の知識や経験を活かした転職がしたかった
理学療法士として、リハビリを提供することには、働き甲斐を感じていました。
でも・・・、体力的には限界!
昼食の休憩以外は、1日中ずっと身体を動かしています。
だんだん腰痛も出てきて、ずっと働き続けるだろうかと不安になったのです。
体力勝負の理学療法士は、身体を痛めるとアウトです。
そう考えると、「理学療法士を一生やるしかない」のはリスクかもしれない。
理学療法士を活かした職業も、今から考えておこう。
それで見つけたのが、ケアマネジャーだったのです。
理学療法士で「ケアマネに向いている」人とは?
理学療法士とケアマネは、かなり違う職業です。
勉強すればケアマネ資格は取れますが、実際に働くとなると「向き不向き」もあると感じます。
具体的に「理学療法士でケアマネに向いている人」とは、こんなタイプですね。
- 外に出るのが好きな人
- コミュニケーションが苦でない人
ケアマネの毎日は、外出とデスクワークの(ほぼ)二本立てです。
一方で、病院や施設勤務の理学療法士は、その建物内で仕事は完結しますよね。
外出が億劫に感じるなら、ケアマネは向いていません。
またケアマネは、利用者を取り巻く「あらゆる関係者」との連携が仕事です。
様々な立場の人、専門職じゃない人、あるいは専門家しか相手にしない人(例:医師)・・・。
柔軟にコミュニケーションを取らないと、必要な情報が得られません。
患者と同僚としか話さないというタイプの理学療法士は、ケアマネに転職すると辛いと思います。
理学療法士からケアマネに転職して、必要なスキルとは?
抽象的な話はさておき、ケアマネに転職して、必ず役立つスキルを二つ紹介します。
むしろこのスキルがないと、ケアマネとして仕事にならないです。
【ケアマネに転職後、必ず役立つスキル】
- 車の運転(運転免許)
- パソコン(特にタイピング)
大都市でもない限り、特に居宅ケアマネなら、車の運転免許は必須です。
担当するケースの居宅訪問をこなせないし、緊急時に駆けつけるのも大変。
大雨や嵐のときだって、利用者さんが自宅で転んだり、急に病院から退院してくるものです。
(元ケアマネ現在はPT)
自転車で、駆けつけますか?カッパを着て?
またパソコンは、ケアマネ業務の相棒みたいなものです。
データ入力にケアプラン作成、支援記録に問い合わせ文書・・・。
仕事中にパソコンを使わない日はないです。
ブラインドタッチが出来たり、タイピング早いとさらに良いです。
【チェック!】ケアマネに必要なパソコンスキルはどの程度?エクセルは?便利なPCスキルも紹介
他につけ加えると、文章を読み書きする技術も役立ちますね。
自分の頭で考えて、それを言語化し、利用者のケアプランに落とし込む。
専門職や関係機関の担当者の心を動かし、利用者のために細かいケアを依頼する。
ケアマネにとって、文章力は欠かせないです。
【結論】理学療法士がケアマネに転職するメリットは?給料は下がるが身体が楽でやりがいあり!
理学療法士がケアマネに転職して、何かメリットがあるのか。
実際に転職した私の考えをお話ししてきました。
(元ケアマネ現在はPT)
結論からいうと、ケアマネに転職するメリットはあります
体力的には楽ですし、一方で理学療法士の経験・知識を活かした「やりがい」もあります。
デメリットとして給料は下がりましたが、医療行為のない職種なので、ある程度は仕方がないでしょう。
なお、給料や勤務時間外も仕事携帯を支給されるかどうかは、勤務先の方針にも左右されます。
転職する場合は、転職サイトなどで細かく相談しましょう。
【チェック!】ハローワークの求人はブラック企業が多い?ケアマネが転職サイトを使うべき本当の理由
そしてやっぱり、一番のメリットは・・・。
将来の選択肢として、理学療法士とケアマネの二つが手に入る!
理学療法士で、一生働き続けなくてもいい!
キャリアアップのひとつとして、理学療法士からケアマネへの転職もアリです!
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