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社会福祉士と精神保健福祉士のダブルライセンスのメリットは?先に取るべきはどっち?
社会福祉士と精神保健福祉士のダブルライセンスって、メリットある?
(社会福祉士)
もちろん!どっちから先に取るべきか、同時に受験できるかも解説します
社会福祉士も難関なのに、精神保健福祉士とのダブルライセンスと聞いただけで、なんだか難しそう、大変そう。
そんなイメージがありませんか?
大学生時代の私もそうでした。
そして私は、諦めました。苦笑
でも新卒の社会福祉士として働き始めて、10年以上たった今、ダブルライセンスを取得しておいてもよかったなあ・・・と思います。
それはやっぱり、色々とメリットがあるから。
- 働き始めてわかった、「社会福祉士・精神保健福祉士のダブルライセンス」のありがたさ
- もちろんデメリットもあるので、それを天秤にかけてどう判断するか
- 同時受験やどちらを先に取るべきか
悩んでいた学生時代に知りたかった情報をまとめました。
いま、ダブルライセンスを取得した方がよいか悩んでいる方にとって、参考になると嬉しいです。
社会福祉士と精神保健福祉士、ダブルライセンスの方が得
社会福祉士の資格のみ持っている私ですが、ダブルライセンスの取得をおすすめしたいです。
その理由は、シンプルにまとめるとこうです。
【社会福祉士・精神保健福祉士のダブルライセンスがオススメな理由】
- 取得する労力はあるが、選択肢が広がることのメリットが大きい
- どちらも国家資格だが、更新の必要がない永久ライセンス
メリット&デメリットについて、もう少し掘り下げて解説しますね。
社会福祉士と精神保健福祉士、ダブルライセンス取得のメリット
就職先の選択肢が広がる
ダブルライセンス取得のメリットで一番大きいのは、就職先の幅が広がることです。
まず社会福祉士・精神保健福祉士、どちらの求人にも応募できること。
単純に2倍とはなりませんが、選択肢は格段に増えます。
また昨今では、精神疾患やメンタルケアへの理解が進みつつあります。
それは福祉関係の相談支援の場でも同じです。
クライアントの「生きにくさ」や「トラブル行動」の背景には、精神疾患や知的障碍があるかもしれない。
そんな認識が浸透してきたと同時に、精神保健福祉士の資格の知名度も向上しました。
求人票には「社会福祉士」としか書いていなくても、精神保健福祉士とのダブルライセンスの人材を優先したい。
行政や大病院など好条件の就職先ほど、この傾向は進むでしょう。
精神科領域での就職を希望していなくても、「精神科医療・福祉の知識がある」のは大きな強みになります。
自分の可能性を広げておけるという点が、ダブルライセンスの取得のメリットです。
キャリアアップに有利(転職や独立開業)
ダブルライセンスを取得しておくことで、キャリアアップに有利になります。
まずは転職を考えたとき。
社会福祉士・精神保健福祉士どちらも求人を探すことができれば、転職先は格段に増えます。
私も転職活動の際、自宅からのアクセスが良く、給料も希望通りで応募したいと思った求人がありました。
しかし、それは精神保健福祉士の募集……。
(社会福祉士)
この時ほど、精神保健福祉士があれば!と思ったことはありません
また社会福祉士は独立開業したり、フリーランスで生きていく選択肢もあります。
精神保健福祉士の資格もあれば、クライエントの幅が広がるだけでなく、「自分」をブランディングする持ち札にもなるのです。
共通の試験科目は免除される
ダブルライセンス取得は、一つの資格取得に比べて、もちろん労力がかかります。
しかし社会福祉士と精神保健福祉士は、国家試験で共通科目があるのです。
(社会福祉士)
つまり先に社会福祉士を受けたら、次の精神保健福祉士の受験では、複数の科目が免除される!
そのため、全く別の国家資格を2つ取得するよりも、比較的取得しやすいといえますよね。
ダブルライセンスは希少性があり、周囲から一目置かれる
歴とした国家資格ですが、ダブルライセンスなら科目免除のある社会福祉士と精神保健福祉士。
ですが、他業界の人はそのことを知りません。
そのため「国家資格を二つも取るなんて、すごく勉強したのだな」「努力家だな」と思ってもらえます。
(社会福祉士)
本人のキャラクターにも左右されますが・・・
しかも、社会福祉士&精神保健福祉士のダブルライセンス取得者は、実際に数が少ないのです。
令和2年の公益財団法人社会福祉振興・試験センターの調査によると、社会福祉士のうち約2割しか精神保健福祉士を取得していません。
(データ出典:公益財団法人社会福祉振興・試験センター)
つまり「ちょっと楽に取得できる」けど、「すごく見える」なんてメリットがあるわけです。
社会福祉士と精神保健福祉士、ダブルライセンス取得のデメリット
ダブルライセンス取得には、たくさんメリットがある一方で、もちろんデメリットもあります。
(社会福祉士)
学生時代の私は、そのデメリットが気になって、精神保健福祉士を諦めました
メリットと天秤にかけながら、ご覧ください。
実習が2回あるため大変
社会福祉士と精神保健福祉士、在学中に2回も実習に行かなければいけません。
それもけっこうな長丁場。
社会福祉士は23日間の実習、精神保健福祉士は2つの機関で合わせて27日間の実習です。
ちなみに私が通っていた大学は、3年生で社会福祉士実習、4年生で精神保健福祉士実習というカリキュラムでした。
多くの受け入れ機関では夏の実習を設定していたため、ダブルライセンスを目指すと、夏休みは2年連続実習で終わります。
私はそれが嫌で、断念しました。
(社会福祉士)
なんと情けない理由・・・苦笑
余談ですが、私の周りでは、同じような理由で断念した友人が多かったです。
貴重な大学生活の休みがなくなることももちろん嫌でしたが、実習自体も辛いんですよね。
社会福祉士の実習の時には、わからないことが多すぎて不安でいっぱいでした。
1回の実習でも大変なのに、それが2年連続となると乗り越えられるとは思えなかったです。
受験科目が増えるため、勉強が大変
デメリットの2つめは、受験科目が増えることです。
社会福祉士と精神保健福祉士とダブルの分野ですから、試験勉強の範囲は当然広いです。
共通科目はあるものの、専門科目をそれぞれ勉強しなければなりません。
そして国家試験の受験日が3日間続きます。
社会福祉士だけでも覚えることがたくさんあり、私は試験直前まで、すごく焦って勉強していたことを思い出します……。
それに加えて精神保健福祉士の勉強も必要となれば、やせ細ってしまいそうです。
社会福祉士の仕事を希望しても、PSW職に異動になる
社会福祉士として就職しても、職場によってはPSW職(精神保健福祉士)へ異動になることがあります。
例えば精神科をもっている総合病院や、障害者施設を多数運営している法人での「あるある」ですね。
精神保健福祉士の数は社会福祉士よりも少なく、更にダブルライセンス取得者は重宝されます。
つまり「使い勝手の良い人材」とも言えるわけで・・・。
配置基準が決められているのに、精神保健福祉士が急に退職した!
募集しても、応募者が来ない!
お願い、あなた異動して!
そんな事例も、実際にチラホラ聞きます。
精神保健福祉士の仕事も、やってみたら楽しかった!
そうなれば良いのですが、もし合わないと感じたら、早めに逃げるのが勝ちですね。
(社会福祉士)
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社会福祉士と精神保健福祉士、同時に取る方法は?
まず必要なのは、社会福祉士と精神保健福祉士それぞれの受験資格を得ること。
そのためには、双方に必要な科目が履修できる大学に通わなければなりません。
それが叶う大学の多くは、4年制の福祉系大学です。
福祉系大学は過去20年で増えましたが、社会福祉士のみの学部も珍しくありません。
ダブルライセンスを目指す方は、事前に調べて、必要な科目を履修できる大学を選びましょう。
そして現在、既に社会人になっているのなら、社会福祉士・精神保健福祉士の養成校か通信制大学が選択肢。
こちらは通信制大学の限定ですが、資料を無料請求できるのでオススメです。
社会福祉士と精神保健福祉士、どっちから取るべき?
社会福祉士と精神保健福祉士、ダブルライセンスがお得なのはわかった。
でも同時に受験するのは自信がない、どちらかに専念したい……。
それなら、どっちの資格から取るべきなのでしょう。
その疑問の答えは、「自分が目指すキャリアプランによる」です。
精神科病院のPSWやリワーク支援に興味がある方は、精神保健福祉士は必須です。
一方で高齢者施設や病院のMSW、地域包括支援センターなどは、社会福祉士の求人がほとんどです。
(社会福祉士)
まずは自分が卒業後どの分野で働きたいか、それによって取得する資格は決めるといいと思います
ただし、学生だと興味のある分野がわからない、色んな分野を知りたいということもありますよね。
その場合はまず、「社会福祉士から取得する」ことをおすすめします。
理由はシンプルで、精神保健福祉士に比べて、社会福祉士の方が求人数は多いからです。
福祉系職場の多くで社会福祉士が求められるのは、支援対象の違いですね。
高齢者分野や児童分野、障がい分野など、社会福祉士が必置とされる職場はどんどん増加中。
一方で精神保健福祉士は、精神・知的障碍が主戦場で、精神科病院・施設に限定されがちです。
特に地方では、求人数は決して多くはないのです。
そのため、もしも迷っているなら、まずは社会福祉士から取得することがおすすめというわけです。
社会福祉士と精神保健福祉士はダブルライセンスがお得!
社会福祉士と精神保健福祉士、相談支援業界の二大巨頭の資格は、ダブルライセンスがお得です。
キャリアアップにもつながるし、共通科目があるので(比較的)楽に取れるからです。
そしてどちらかを先に取るなら、まずは社会福祉士。
それは活躍できる分野が精神保健福祉士より幅広く、求人数も多いから。
同じ理由で、どっちかだけなら社会福祉士ですね。
ちなみに社会福祉士・精神保健福祉士のダブルライセンスに挑戦するなら、ぜひ学生時代に!
2回の実習や受験勉強は大変ですが、就職してからは、もっとキツイです。
「取っておけば良かったな~」と思っても、学生の頃より100倍くらい大変なのです(実感)。
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