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ひまわり(居宅ケアマネ)
管理人
病院の相談員を経てケアマネとして働くひまわりと申します。
社会福祉士・精神保健福祉士です。
老健→透析病院→三次救急の総合病院→訪問診療→総合病院→病院付属の居宅と転職してきました。
このサイトは、私を含めケアマネ・社会福祉士が記事を執筆しています。
当事者だからわかる体験談や本音がいっぱい。
ぜひ、ごゆっくりお楽しみください。
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保健師からケアマネ転職は辛かった!体験したからわかるデメリット&メリット

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こんにちは、元保健師ケアマネのyumikoです。

私は、JRが4時間に1本しかこないような小さい町に住んでいます。

ちなみに私が住んでいるような小さい町では、地域包括支援センターが行政直営ということが多いです。

自治体によっては、直営の居宅介護支援事業所もあります。

私は町の保健師として働いた一方で、居宅介護支援事業所及び地域包括支援センターのケアマネージャーも経験しました。

今回はケアマネージャーと保健師、2足のわらじで働いていた「私」の体験談を紹介します。

思っていた以上に大変だった2足のわらじ。

それは2000年、介護保険制度開始当初にさかのぼります。

初めてだらけの業務は不安がいっぱい。

その後も大変なことだらけでした。

目次

保健師からケアマネージャーへ、不安だったこと

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私は、介護保険が始まった当初にケアマネージャーになりました。

全く新しい業務で、先輩がいない。

実務研修は受けたものの、実際の業務は手探り。

これがとても不安だった記憶があります。

先輩保健師と一緒にケアマネ業務を行うことになったのが、唯一の救いでした。

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【保健師からケアマネージャーに転職】メリットとデメリットは?

【保健師からケアマネへ転職】メリットは「じっくり向き合える」こと

ケアマネ業務のメリットは、担当の利用者さんや家族とじっくり向き合えた点です。

保健師時代も家庭訪問が好きだったので、ケアマネになってからもやりがいはありました。

しかし、これはケアマネの業務に含まれるのかな?と疑問に思ったものがあったのも事実です。

特に記憶に残っている業務は以下の3つです。

  • 水道修理業者への連絡、修理時の見守り→ 一人暮らしの認知症高齢者宅でのこと
  • 家探しの手伝い→ なぜかケアマネあてに家族から相談があった
  • 大雨により浸水した部屋の片づけ→ ヘルパーの業務外なので

疑問に思いつつ、家族や民生委員さんと一緒にすすめました。

ケアマネ業務の中では民生委員さんと関わることが多く、とても勉強になったことを覚えています。

【保健師からケアマネへ転職】 デメリットと辛かったこと

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保健師からケアマネへの転職は、デメリットというより、辛かったことが数多くありました。

【ケアマネに転職で辛かった①】保健師業務をしていて怒られる

保健師とケアマネを兼任していた時代がありました。

そのときは、母子の健診や健康相談などにも担当していました。

ある日、保健師として、母子健診に対応していたときのことです。

ケアマネとして担当している利用者さんにトラブルが発生したと連絡を受けました。

退院時支援のヘルパー派遣」をケアプランに入れたのですが、手違いでその日にヘルパーさんが来なかったのです。

そのため利用者さんの退院時間が遅れてしまいました。

私がヘルパーさんの代わりに退院時の対応を行ったのですが、それを他事業所のケアマネに知られ電話で怒鳴られたのです。

ケアマネは利用者優先だろう、いつまで保健師でいるつもりだ」と。

【ケアマネに転職で辛かった②】 公務員ケアマネならではの辛さ?

私は公務員ケアマネでした。

そのためなのかは分かりませんが、利用者さんの家族から施設入所に関する苦情を何度も受けました。

家族の意見はだいたい同じでした。

「私たちは今までたくさん税金を払ってきたのに、なぜ今すぐ施設に入れてくれないのだ」

私だけではなく、管理職までも利用者さん家族に2時間以上問い詰められたこともあります。

【ケアマネに転職で辛かった③】他の事業所ケアマネから責められる・・・

公務員保健師から、公務員ケアマネへ転職(異動)。

一番辛かったのは、他事業所のケアマネから責められることでした。

  • 行政なのに何をやっている
  • 行政は何もしない
  • お役所仕事だから利用者のことを何も考えていない

責められる内容は、いつもこんな感じでした。

【ケアマネに転職で辛かった④】 地域包括支援センターがスタートしたときの混乱

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地域包括支援センターが開設された2016年の話です。

他の包括支援センターの保健師やケアマネは、「要支援者の介護予防サービス計画(以下、介護予防プラン)の作成に追われている」と声をそろえて訴えていました。

しかし私は、それ以前の問題に追われていたのです。

それが要介護認定調査でした。

専任の認定調査員がいなかったので、新規サービス利用者の要介護認定調査は、全て包括支援センターにゆだねられました。

毎日認定調査に追われ、介護予防プランを作るのが大幅に遅れました。

また、地域包括支援センターは24時間対応であるため、携帯電話を持つ当番がありました。

介護保険担当スタッフから、「携帯電話を持っている間は、家から一歩も出ないように」と言われました。

これも大きなストレスだったのを覚えています。

地域包括支援センター開設の当初、私は主任ケアマネとして働いていました。

他事業所からの相談・クレームを受けることも多く、他のスタッフよりも介護予防プラン作成が遅れていたのです。

そのことで上司に注意されることも多くなり、疲弊していきました。

【ケアマネに転職で辛かった⑤】 高齢者虐待の対応も責められて・・・

主任ケアマネ1年目だったとき、高齢者虐待ケースに関わりました。

障害のある子どもが、認知症になった親を虐待したケースです。

担当ケアマネから「なぜすぐに、この親子を分離させないのか、行政は何もかも対応が遅い」と、私だけではなく部署全体が責められ続けました。

ともに訪問していた保健所保健師も、そのケアマネに責められました。

【ケアマネに転職で辛かった⑥】 地域包括支援センター2年目のオーバーワーク

地域包括支援センター2年目、相談件数は1年目より増えました。

要介護認定の調査業務もあり、やはり介護予防プラン作成は進みません。

プランを作成しようと机に向かった矢先、「明日から私が入院するから、家族を施設に入れてほしい」という相談を受けたこともあります。

要介護認定を受けていない高齢者の家族からでした。

その日に要介護認定申請を行い、短期入所介護事業所に相談。

次の日から短期入所にこぎつけましたが、対応が不手際だらけだと関係者から責められた記憶は今も残っています。

そして私は、業務量と人間関係の疲れから、2年目でうつ病になりました。

3ヶ月休職した後、ケアマネ業務から離れ保健師専任となったのです。

ケアマネから保健師に再転職(異動)して

ケアマネから保健師に戻った当初は、勘が戻らず大変でしたが、私自身は戻ってよかったと思います。

何よりも、相談できる人がいたからです。

私が復帰したときの保健師業務は、特定健康診査や特定保健指導がメインでした。

家庭訪問する機会が減ったので、それは少し寂しかったです。

保健師とケアマネージャーとの比較

保健師とケアマネを比較して、家庭訪問できる機会が多いのは圧倒的にケアマネです。

そこはケアマネの魅力と感じています。

ケアマネージャー業務を振り返って

今振り返ると、ケアマネ業務で辛かったのは、いつも「利用者さん以外の人」との関わりでした。

逆に言うと、家族やサービス事業者などの関係者と良好な関係を築くことができれば、どんなに支援が難しい利用者さんでも、辛いと思わずに支援を行えました。

ケアマネージャー業務に関して、元保健師の私の思い

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ケアマネ業務は、専任であるべきだと思います。

私個人の意見ですが、ケアマネと他の業務との兼任はとても大変です。

その上、保健師もケアマネも感情労働です。

他の人と関わることで精神的ストレスが大きくなります。

しかも守秘義務があるため、家族には相談できません。

極端な話ですが、主任ケアマネをケアする人がいてほしかったです。

他のケアマネは主任ケアマネに相談できますが、私は誰にも言えませんでした。

居宅ケアマネで「心が折れた」「うつ病かも?」と思ったとき、すぐやるべき5つのこと

地域包括支援センターが誕生して15年。

今の状況がどうなっているかは分かりません。

私みたいに心を病んで辞めてしまう人がいないかが心配です。

心身ともに健康でなければ、他者を支援することはできないと思います。

ケアマネが辛いなら、転職という選択肢も

どうしてもケアマネ業務が辛い場合は、転職も視野に入れていいと思います。

私は転職ではなく、保健師に戻る(異動)という形でケアマネから離れました。

ケアマネには基礎資格があるので、その資格で働いてもいいと思います。

ケアマネ業務は好きだけど職場があわない場合は、他の事業所に転職するのもよいでしょう。

※登録後のサポートが手厚いのは、ここかなと思います。

保健師からケアマネ転職は辛かった!体験したからわかるデメリット&メリットまとめ

今回は、元保健師ケアマネの体験談を紹介しました。

正直言って、辛いことの方が多かったケアマネ時代。

もし今、かつての私みたいに辛い人がいたら、転職をおすすめします。

転職は逃げではありません。

心身ともに元気な自分を取り戻すため、一度考えてみませんか?

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