ケアマネに将来性はある?なり手の減少に廃止論、長く続けられる仕事なの?

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こんにちは。

現役ケアマネジャーのひまわりです。

突然ですが、今まさに不安に思うことがひとつあります(ひとつじゃないけど)。

ケアマネジャーという職種には、将来性はあるのでしょうか?

かつてケアマネジャーといえば、こんなイメージでしたよね。

  • 介護職が低賃金から抜け出すための「ステップアップ」
  • 全般的に給料の低い福祉分野で、例外的に「高めの給料」
  • 高齢者の生活を総合的に支える「やりがい」・・・

うーん、最近はどうでしょう。

「やりがい」は否定しませんが、精神的に疲弊することも多いのが現実です。

ケアマネジャーの給料と待遇は、業務の大変さに全然見合ってません。

実のところ、現役ケアマネジャーとしては、この仕事の将来性は微妙だと感じています。

長く働き続けることは、少々キツイし、かなり辛いような・・・。

その理由をお伝えしましょう。

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ケアマネジャーのなり手が減っているのはなぜ?

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最近は、ケアマネジャーを募集しても、なかなか集まらないと言われていますよね。

ハローワークや求人サイトでも、ケアマネジャー求人は途切れることがありません。

そしてそもそも、ケアマネジャーのなり手が減っていることご存知ですか?

2020年に実施された第23回ケアマネジャー試験では、8200人の合格者が誕生しています。

しかし3年前の2017年の合格者は、実は2万人以上だったのです。

【ケアマネジャー試験の受験者数と合格数グラフ(作成:ひまわり)】

もちろん、試験の合格者が全員ケアマネジャーになるわけではありません。

それを考え合わせると、

「ケアマネジャーの希望者がすごく減っている」

そんな現場での体感は、データで証明されているものなのです。

では、なぜケアマネジャーのなり手が減っているのでしょうか?

ケアマネジャーのなり手が減っている理由は、大きくふたつあります。

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【ケアマネジャーのなり手が減った理由①】受験資格が変わった

ケアマネジャーの受験者数は、2017年度試験をピークに大きく落ち込んでいます。

その理由は明確で、受験資格が変更されたから。

2017年までは、

  • 無資格でも、介護の仕事を10年以上している
  • ホームヘルパー(介護職員初任研修)など、介護の入門資格で5年以上働いている

これらの人たちも、ケアマネジャー試験を受験できたのです。

無資格やホームヘルパー資格では、介護業務の経験年数が上がっても、ほとんどは低賃金のまま。

ケアマネジャーになれば、給料・待遇共に文字通りのキャリアアップにつながりました。

しかし2018年のケアマネジャー試験からは、これらの人たちは対象外となったのですね。

その制度変更の背景には、ケアマネジャーの質を高める狙いがありました。

国家資格やそれに準ずる資格を取得し、その分野で実績のある人材をケアマネジャーに呼び込みたい・・・

そんなところでしょうか。

しかし実際には、専門性の高い人材がケアマネジャー試験に殺到することはなく、受験者数は激減したのです。

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【ケアマネジャーのなり手が減った理由②】給料に見合わない多忙さと感情労働

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ケアマネジャーのなり手が減っている理由は、他にもあります。

それは「多忙」で「感情労働」が求められる一方で、給料がそれほど高くないこと。

ひとりのケアマネジャーが受け持つ利用者は、居宅介護支援事業所なら35人までです。

ちなみに施設ケアマネなら100人が担当数の上限です。

介護関係の事業所は余裕がないことがほとんど。

ケアマネジャーの多くは、上限数ギリギリまで利用者を受け持つことが多いのです。

その結果、月末・月初など書類仕事が集中する期間は、残業が当たり前だったりします。

もちろんそれ以外の期間も・・・ですが。

また、ケアマネジャーが逃れられないのは「感情労働」。

利用者から「ありがとう」と言ってもらえる瞬間はとてもうれしいもの。

その一方で、思い込みの激しい利用者や家族から、理不尽なクレームにさらされることも珍しくありません。

利用者や家族の気持ちに寄り添い、その変化にも細やかに対応すること。

本来なら、これはケアマネジャーの醍醐味でもあるはずなのですが、多忙でその余裕がないのです。

膨大な情報処理に書類作成、マネジメントに感情労働・・・。

高い能力が必要とされるわりに、ケアマネジャーの給料は決して高くありません。

こちらは、介護施設勤務の各職種の平均基本給について、厚生労働省で調査したデータです。

【介護施設勤務の職種別平均基本給の一覧】

平成29年9月平成30年9月
介護職員177,990円181,220円
看護師231,730円234,150円
生活相談員・支援相談員206,980円210,570円
PT・OT・ST・機能訓練指導員224,610円227,070円
ケアマネジャー215,730円217,690円
事務職員204,070円208,330円
管理栄養士・栄養士204,940円206,770円
参照:厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」(表作成:ひまわり)

かつては、慢性的に低賃金の介護職からケアマネジャーを目指す動きがありました。

しかし介護福祉士(国家資格)は処遇改善が進行中です。

上記の表でもわかる通り、そんなに大きな給料差はなくなっているのです。

試験勉強を突破し、あえて多忙のケアマネジャーに挑戦するメリットは、少なくなりつつあるようですね。

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ケアマネジャーの廃止論・不要論も!

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なり手が減少の一途をたどっているケアマネジャー。

これに加えて、ケアマネジャーの廃止論・不要論も、一部でささやかれています。

その主張は、こうです。

  • 介護サービスの利用だけなら、利用者と事業者の直接契約で十分
  • ケアマネジャーは、利用者や家族の御用聞きをしているだけじゃん

あら、まあ。

現役ケアマネジャーだったり、介護関係の仕事をしている方なら、

あぁ、あの人みたいなことね?

2~3人のケアマネジャーが浮かぶのではありませんか?

ただ、ケアマネジャーの本来業務は、もちろん「御用聞き」ではありません。

  • 利用者も気がついていないニーズを引き出して、その結果、ご本人が望む生活を実現する
  • そのためには、気が遠くなるくらい利用者・家族の話を聞き、
  • 気持ちの機微を受け止めて寄り添い、
  • 1人1人に「オーダーメイド」の介護プランを作る・・・

本当はそれが、ケアマネジャーなんですけどね。

ケアマネジャー「廃止論」「不要論」を掘り下げると、結局はこれに行きつきます。

ケアマネジャーの質がバラバラで、当たり外れが大きい

そしてこのことは、もう何年もケアマネジャー業界で議論されてきたことです。

そこで国がとった対策と結果がこうです。

  • ケアマネジャーの質を高めるために、受験資格を絞る
  • 受験者が激減
  • ケアマネジャーの現場は人手不足
  • ケアマネジャーがどんどん多忙へ
  • 給料に見合わず、ケアマネジャーの希望者がますます減る
  • 他に転職のあてがない人材が残留していく・・・

ケアマネジャー業界は、こんな負のループに陥っているのでしょうか。

困ったもんですね。

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ケアマネジャーの仕事に将来性はあるか

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現在のところ、ケアマネジャーの仕事の将来性は、あまり明るいものではありません。

過去の経緯からみて、介護報酬が急激に上がるとは考えにくい。

従ってケアマネジャーの給料も、あまり変わらないでしょう。

一方で時代の流れとしては、家族の在り方も多様になり、独居も増えています。

ケアマネジメントはより複雑になり、フォローの必要性も増えるばかりです。

増え続けて複雑化する業務量に対して、給料は増えない。

ケアマネジャーは、バーンアウトするリスクが高い職種と言えそうです。

  • 早めに副業を始めて、別の収入源を確保しておく
  • 別業界への転職を経験してみる

これを考える時期になのかもしれませんね。

ケアマネジャーは資格職なので、また戻ってくることも可能ですから。